1月6日(土) 上佐波賀(曇り時々晴れまたは小雨)
初釣りはまこちゃんと上佐波賀に行くことにした。当日は4時に迎えに来てもらい、5時半過ぎに釣り場に到着した。車の中で30分ほど過ごし、6時半、まだ暗い中出船した。4番に乗り、ロープを引き上げ、7時頃より釣りを開始した。朝一からのアタリを期待したが、全く反応なく、1時間半ほどが経過した。そのうちアタリはあるだろうとまこちゃんと話しながら釣り続けていると、8時20分まこちゃんの竿が曲がった。残念ながらフグだったが、「フグ来たりなば何とやら」になるのではと思った。すると10分もしないうちに、まこちゃんの竿が再び曲がった。今度はチヌ。40㎝ほどの初チヌをまこちゃんGET。「おめでとうございます!」私の方も餌を完全にとられはしないが、小さなアタリやフワフワした反応が出始め、魚の気配を感じる。8時40分、牡蠣を上に誘うと落ち込みで突っつくアタリがでた。アタリは単発で終わり、外道のようだったが餌がまだ付いていたので、そのままにしていると、今度はチクチクしたアタリが出始めた。継続したアタリではないのでスルーしていると、連続アタリになり若干押さえた。半信半疑であわすと、かかったのは、まさしくチヌだった。強烈な突っ込みをみせるが、何とか耐えて巻き上げる。良型を確信したが、上がってきたのは40㎝弱のチヌだった。思ったほど大きくはなかったが、初アタリをとらえての初チヌだったのでホッとした。
アタリが連続することを期待したが続かない。それに対して、まこちゃんの方は魚の気配が濃厚らしい。そして9時過ぎにまたもやまこちゃんが今度はイガイでGET。40台後半の良型チヌだった。私には外道のアタリすらなかった。久しぶりに穂先に反応が出たのは9時45分だった。やはり、餌を動かした後に触ってきた。小さなアタリだが、連続している。チヌの可能性はあると思ったが、全くあわせどころがない。適当にあわせたくなったが、かけられるアタリが出るまで待とうと思い我慢していると、一気に穂先が突き刺ささり、腕に重みがのってきた。2枚目GET。サイズは40㎝強。やや大きくなった。
枚数的にはまこちゃんと同数だが、魚の寄りには大きな差があるようで、まこちゃんの方は気配ムンムンが継続しているようであった。その後まこちゃんは10時半頃に1枚追加。私も何とかアタリを出そうと工夫するも、たまにフグにハリごと持っていかれるくらい。まこちゃんの圧巻は11時からの30分。置き竿の殺気消し釣法でまずは49.5㎝の大型を釣り上げる。さらにその30分ほど後、またも竿が大きく絞り込まれ、今度は見事に50㎝の年無しGET!「流石だ・・・。」
午前中に数少ないアタリをとらえての2枚。単独釣行なら満足できる内容だったが、まこちゃんの釣りを間近で見ると私との差は歴然だった。撒き餌のタイミングや量、特にアタリを出すまでの間など何かが違うので、魚の寄りや食いに差がでるのだと思った。ただ、何を直したらよいのかはわからなかった。昼からは全く魚の気配がなくなった。まこちゃんも同様だったので、釣れる可能性は低いと感じたが、何とかもう1枚釣ろうと集中した。天気はめまぐるしく変化し、冷たい雨が降り体力的には厳しかったが、コンスタントに餌を代えて、落とし込みを続けた。
13時50分、その前の1投で微細なアタリで餌を久しぶりにとられたので穂先に集中した。するとまたも細かいアタリが出始める。「引き込め」と念じながら、穂先を見つめる。相手はヒイラギで餌が切れるのではと、半分はそう思っていると穂先が少し入った。「えい!うん、おっ」手応えあり。「チヌやったんか!」何度か筏下に突っ込まれたが、何とか引き上げた。黒い45㎝ほどの良型だった。やっと冬場サイズが釣れて、プレッシャーが和らいだ。「よかった。」
この後は、アナゴが釣れただけで、特にそれらしきアタリはなかった。通りすがりの1枚だったのかもと思ったが、またいつ突然のチヌアタリがでるかもしれないので、餌の付け替えと3回に2回は牡蠣の蓋側に身を残して投下した(私は基本は湾曲した方に身を残すが、まこちゃんをまねた)。 納竿まで1時間になった15時、またも細かいアタリがでる。アタリながら、徐々に筏下に餌が流れる。アタリなのか、流された重みでそうなったのか、定かではないが穂先が入ったように感じたのであわせた。一瞬根がかったように感じたが、一呼吸おいて、チヌだとわかった。重いが一気の強さは感じなかった。3枚目が釣れて、満足していたので、大きな緊張もなくやりとりした。「お!ええ型や。今日一番」魚を引き揚げて、メジャーにのせてびっくりした。40㎝後半だと思っていたが、50㎝を越えていた。「やった。年無しや。」
その後、15時20分頃に牡蠣を洗っているときに、当日一番はっきりしたチヌアタリがでたのだが、焦って失敗したのがとても残念だった。16時納竿。撮影後年無しを含め、3枚は放流した。初釣りは2人とも年無しが釣れる最高の結果になったが、私の年無しはまこちゃんと同行でなければ釣れることはなかった。釣りとしては、最後のアタリ以外は自分としてはパーフェクトに近くあわせられたと思う。明らかな時合いになると油断してしまう私としては、当日のように、たまの外道があらわれるとすぐにクライマックスがおとずれる釣りがあっていたのかもしれない。釣りだけでなく、へとへとの私をあくびしている間に家に連れて帰ってくれたまこちゃんに感謝する一日だった。
釣果:4枚(51・44.5・40.5・39.5)