8月22日(水)   下佐波賀(晴れ)

 今回は今シーズン2度目の師弟対決。F君の希望もあり、下佐波賀に行くことにした。私自身としても、久しぶりに乗ってみたいと思った。2011年に8年間続けてきた年間30釣行が切れ、今年は20釣行も厳しい。イチローが200本安打が途切れ、それ以来下降線の一途をたどったのがよくわかる。私の釣りとスパースターの記録を比べたらいけないとは思うが・・・。ただ、少ない釣行でも達成できる自己目標がある。そう、舞鶴制覇を新たな主目的にすえようと考え、ここまでは釣り場選びをしてきた。残念ながら大丹生以外は撃沈だらけで今年の制覇はないが、来年は今年の結果を踏まえてがんばろうと思う。前振りが長くなったが、そんな訳で、12年ぶりの下佐波賀釣行となった。

 当日は3時40分頃に、F君と我が家で待ち合わせて、黒鯛釣り具で餌を購入後、釣り場には5時半頃到着した。6時に船頭がやってきて、朝の挨拶もたいしてかわすこともなく出船した。乗った筏は屋根付き筏で、舞鶴には珍しい全面板張りの釣りやすい筏だった。筏には2箇所に団子跡があったので、前日に2人の釣り人が入ったのだなと思った。F君が屋根下に、私はその右側に釣り座をとった。気合い全開のF君、私も「まあ、何匹かは釣れるやろ。」と思って、釣りを開始した。すると、釣りを開始して、15分程度で大きくF君の竿が曲がった。上がってきたのは45㎝の良型だった。「もう釣れたんか。やるな~。もしかして、結構な入れ食い釣り場か・・・・。」少しあせる。早く1枚釣りたい。すると10分ほどすると、私のサナギにも反応がでた。チクチクアタリだったので、確実にかけようと待った。するとしばらくしてアタリがとまった。上げるとサナギの皮だけが上がってきた。「しまった。チヌじゃなかったかもしれないが、あわせるべきだった。」そう後悔したとき、またもやF君の竿が曲がった。今度は30㎝台だった。「げ!2-0か。あせる。でも、これからや。この活性ならいずれ釣れる。しっかり見極めよう。」ところがそれから、10分たっても20分たっても、更に1時間たってもサナギには何のアタリもない。F君にもアタリはないようだった。「やばいかも。」と感じた。「これは、朝一パターンか。」朝一はアタリが連続し、油断して適当にあわして、その後全くあたらなくなる。そんな経験を今までいっぱいしてきた。「大丈夫やとは思うけど。」

         

 しかし、不安は的中した。8時半になっても、海からの反応はない。「何とか、少しでも食い気のあるうちに釣らないと。」と思った。釣り座を離れて、落とし込みをしようと裏面に移動した。ところが裏面に移動するや否や、いきなりの突風が吹き。安物のNEWパラソルが裏返って飛びそうになる。慌てて戻ると、そこにF君の声が、「椅子が!」パラソルに気をとられているうちに、椅子が海に落下していた。手にパラソルを持っていたため、椅子を即座に引き上げることができなかった。「あ~~~~」釣り座に椅子がゆっくりと沈んでいった。低活性な海に更に椅子を沈めた。「もうあかんな。」釣り座を変えることにした。

 それからは、台風の影響である強い南風が吹き付けてきた。釣りにくかったが、新たな釣り座でもう一度、団子を継続して打ってステージを作ろうと気持ちを切り替えた。自分としてはやれることを考えて、工夫して釣ったが、一切アタリはなかった。10時になり、11時になった。ここまでくると今日はダメな日だとわかった。それでも、突然の1発を期待してがんばったが、14時半諦めることにした。「面白くないが仕方ない。」

 当日は、朝一のタイミングで釣ったF君とあわせきれなかった私との差がでた。勝負にも負けたが、それ以上にもう少し活性があるなかで、2人で楽しみたかった。クーラーの中には良型キスが1匹だけ。「チヌ釣りもいいが、他の美味しい魚を狙うのもいいな。」そんな話をしながら、F君と帰路についた。

釣果:戦意向上