2月3日(日)   大丹生(雨)

 天気予報は15時くらいから崩れそうだったが、大丹生に行くことにした。5時に起床し7時頃釣り場に到着した。乗った筏は、前回とは変えて一番沖側の筏した。早速牡蠣ロープを引き上げ、解体作業を行った。牡蠣は少しましなサイズが増えてはいたが、まだまだ小ぶりのものが多かった。筏からイガイもはがして、8時前頃から釣りを開始。まずは牡蠣の半貝を落とし込むとすぐにフグにやられた。船頭さんによると前日もフグが激しかったらしい。朝一から餌取りに悩まされそうだった。イガイも適当に混ぜながら釣り続けた。外道に混じってチヌが釣れそうな気がしたが、このままの外道の活性だと佳境になったときに牡蠣が無くなるのではないかという心配があった。

 ところが予想に反して、外道の活性はだんだんと落ちていき、9時頃からは、南から風が吹き始めた。大丹生は北からの風には強いが、南風の場合は正面から風を受けることになる。しかもかなりの強風だ。アタリはないし、釣り辛いし、二重苦だった。例年なら、アタリがなくても何とも思わないが、昨日まで外道が激しかったことを考えると、魚の活性が落ちたとしか考えられなかった。なおさら戦意が低下する。10時頃になると雨まで降り始めた。「厳しい。」

        

 何の盛り上がりもなく、昼をむかえた。ボウズを覚悟した。すると12時をまわる頃から再びフグの活性が上がり始めた。そうは言っても瞬殺されるのではなく、一定時間は残っているので、チヌの食うタイミングはある。ちょうど良いぐらいだと思った。その後、着底から外道のアタリがでるまでの時間は、ほんの少しずつ短くなっていった。13時過ぎになると、着底後すぐあたってくるようになった。さらに13時半になると、アタリがあってもハリスに傷が入らなくなった。「フグじゃないのか・・・。」フグなら大きい牡蠣を付けても一瞬でやられるが、違う外道なら大きな牡蠣をつければ、ある程度の時間は餌持ちすると思った。そこで、筏下からイガイとともに剥ぎ取った巨大な牡蠣を投入した。着底するとすぐに細かなアタリがでるが見送る。いったんアタリがなくなる。「あのくらいのアタリなら、まだ身が残っているやろ。」穂先を見つめていると当日初めて穂先が引き込まれた。「かかった!」ロープにひっかかっているような感触だが、巻き上げられる。ひっきりなしに穂先をたたくが、イメージとして大アナゴが体をよじっているように感じた。すると海中に白い魚体が見えた。大きくはないがチヌだった。予想通りに釣れてちょっとうれしかった。やはりハリスには傷が何カ所もついていた。「ラッキー。」

        

 「さあこれから釣るぞ。」と思ったが、なぜか次の一投にはアタリがない。なぜだかわからないが、その次の一投にも反応はない。それと同時に一時収まっていた風が正面から強く吹き始めた。雨も強い。釣れてから1時間ほどがんばったが、15時ギブアップ。体力を消耗してインフルにかかるのも怖かったので、納竿にした。「まあ、1枚釣れたしいいか。」そう思って帰路についた。

釣果:1枚(40.5)