3月12日(木) 上佐波賀(晴れ)
天気がよいので釣りに行くことにした。釣り場は当初、大丹生に行くつもりだったが、乗りたい筏はすでに予約が入っていた。木曜日だから空いているだろうという読みが甘かった。仕方ないので上佐波賀の4番を予約した。当日はなぜか早く目が覚めたので、余裕を持って出発し、釣り場には6時前に到着した。平日にしては多い6名で6時半に出船した。早速牡蠣ロープを引き上げて牡蠣掃除に入り、第一投は6時50分頃だった。ゴミをたっぷり撒いてからの釣りの開始だったので、いきなりのアタリがあることを予想して、穂先に集中した。しかし、反応はない。3番の前の筏で1枚上がっていたが、その他の筏では釣れている様子はない。一番岸よりの筏(何番かは知らない)などは、頻繁に牡蠣作業している跡があり、すぐに釣れてもおかしくないように思えたがそこでも変化がない様子だった。活性の悪さを感じたので、何とか早目に勝負しないと厳しい展開になると考え、ハイピッチで牡蠣掃除とゴミ撒きを行った。時刻は8時を過ぎた。竿下では全く魚の気配を感じなかったので、投げて筏の周辺を探る釣りをしようと思った時であった。着底して1分ほど経過していた穂先に軽い突っつきアタリが出た。外道かチヌか判別するために、小アタリは見逃して穂先を凝視しているとアタリが続きながら穂先が徐々に押さえられていき、やがて引き込まれた。立ち上がってあわすと確かな重量感が伝わってきた。突っ込みはそれほど強くないが、重さは感じるので良型を確信した。上がってきたのはなかなかサイズだったが、やや痩せているように思えた。
大釣りできる雰囲気はなかったが、1枚釣れて一安心できたのでこの後は工夫しながら、1枚1枚追加していこうと思った。しかし・・・・・・、その後アタリはでなかった。本当にでなかった。外道のアタリすらなかった。1度も牡蠣が取られることはなかった。場所の問題なら、はぐれチヌがきてくれるかもしれないが、どの筏もだめであった。いつもならちょっと暗い気持ちやイラッとなりそうな状況だったが、数日前にずっと気がかりだった不安が解消され、当日は気持ちに余裕があった。だから天気を楽しむことにした。筏の上で大の字になって寝たり、カップ麺を食べながら空や海を眺めた。「青さ」を感じた。
時刻は15時になった。追加できないと諦めると、朝の8時からスカリのなかで泳いでいるチヌが不憫に思えたので、魚を手で触れないようにスカリを逆さまにして放流した。ところが15時半、突然、隣の筏の釣り人の竿が曲がった。上がってきたのはカレイであったが、何かが変わったようだった。すると何と私の穂先にもアタリが出始めた。4,5回連続で小アタリがでている。「チヌや、こい!」ところが食い込む前に餌が切れてしまった。釣れないと思い、大きい牡蠣はクーラーに入れ、痩せた牡蠣を餌に使っていたせいだと思った。肥えた牡蠣にしっかりハリを埋め込んでいれば、劇的な1枚となったかもしれないと思うと、ものすごく残念だったが自分の釣りはこんなもんかなと納得した。結局、このアタリの後は変化無く、16時に納竿した。最高の天気に恵まれた一日となったが、振り返るとこれといった寒さのないまま冬が終わってしまった。コロナも大変だが、地球温暖化にも真剣に取り組んだ方がよいと感じた。
釣果:1枚(48)