3月21日(土) 大丹生(晴れ)
今回はトシさんと久しぶりに釣行できることになった。釣り場は大丹生。私が到着したのは7時前。早速小屋付き筏に乗って、前回の釣行時の残り牡蠣を使ってまずは落とし込みを始めた。すると着底後数分が経過したところで、穂先に明確なアタリがでた。正直朝一から反応があるとは思っていなかったのでびっくりした。アタリをとらえるが、残念ながら釣れたのはフグだった。その後も、フグのアタリが続いた。チヌアタリは出てはいないが、魚の活性の高い日にあたったと思った。これなら、チヌもそのうち釣れそうだし、トシさんと楽しい釣りができると期待した。
トシさんが登場したのはそれから間もない8時前のことだった。長い間ご無沙汰していたのだが、「どうも」とお互い挨拶しただけで、ブランクが埋まった気がした。8時20分、牡蠣の解体作業を終えて釣り始めたトシさんから「お、あたってる。」との声。あわせたトシさんの竿が曲がった。なかなかの抵抗を見せて上がってきたのは40㎝後半のチヌだった。やっぱりいける日だと思った。私も牡蠣を大きく誘って落とすとアタリが出始めた。時合いだと思い集中して押さえ込むのを待つと30秒ほどで穂先が入った。手応えはあったので、チヌが釣れたと思いホッとしたが、上げてくる途中に少し違和感があった。そして姿を見せたのは40㎝オーバーの大きなアイナメだった。お土産は確保したのだがチヌが早く釣りたかった。「次こそ!」
しかし、魚の活性があったのはここまでであった。10時頃に1度だけ微妙なアタリがあったが、その後は何をやってもダメだった。2人で完封された。釣れる気配は一切なかった。「厳しいな。」と心底感じた。それともう1つ印象に残ったのが1度のアタリを逃したことであった。妙にそのアタリが脳裏に残った。たった1回しかアタリがなかったことに不満があるというより、1回しかないアタリにスリルを感じた。ちょっとサディスティックなのかもしれないが、1回のアタリにすべてをかける釣りをまたしたい気がした。
16時に納竿して陸に上がるとがじろうさんと犬のだいちゃんが来てくれていた。昔のように3人で話した。だいちゃんも2度目なので少し馴れてくれた。春の陽気のなかで、ふわっとした時間を過ごして、16時20分頃別れた。人生いろいろ。同じ時間を過ごす時がきっとまた巡ってくる。
釣果:釣れても釣れなくても海で会いましょう。