6月6日(土)   山弘(雲り)

 今回は山弘渡船さんに行くことにした。どうせ釣れないのに団子や餌を買うのはもったいないので、筏に付いているイガイや牡蠣でやろうと思った。船頭さんに相談すると、1・2・4号はフロートを含めて、すべて新しくしたので何も付いていないとのことだった。3号だけが古いフロートなので3号に乗ることにした。当日は5時半出船。釣り場につくと、筏が立派になっていた。がっしりしているしトイレもよいのが付いている。3号も上の板は新しくなっていたが、フロートが古いために高さがあわず、板が反り返っている部分があったが釣り座を工夫すれば全く問題なかった。様々なサイズのイガイや牡蠣が付いていた。

     
              (これは4号)
       
 大きな牡蠣が何個もあったので、1投目、2投目は牡蠣の半貝を落とし込んだが、何の反応もない。糸を手繰り上げて、今度はユーチューブで知った巨イガイの両貝をつけてみた。冬場に2,3回試したがそれ以来の試行であった。ゆっくりと沈下していく。そして着底する直前にはっきりしたアタリが出始めた。「え、あたっている・・・どういう食べ方になっているのか想像できないが、これだけ引けばあわすよな。」手に重量感が伝わってきた。この重量感はチヌしか考えられないのだが、まだアタリにビックリした感覚が抜けないままやり取りした。丸貝やイガイで初めてあたった時もこんな驚きがあった。無事にすくったチヌは口が大きかったので、40㎝後半はあると思ったが、検寸して驚いた。50㎝を少し越えた年無しだった。痩せていたので、そこまで大きいようには見えなかった。

   

 いきなり早朝に釣れてしまったので、複数枚釣れるのではと思った。しかしそれは甘かった。以後の約7時間は完全試合だった。終わってしまうと逆になぜ釣れたのかと思ってしまう海の状況だった。魚を放流し、白杉の港に帰港したのは14時過ぎだった。漁港は人で溢れ、まさしく三密状態だった。陸に上がるとがじろうさんが来てくれて、1時間ほど話した。朝から釣りが終わるまではずっと曇りで肌寒かったが、話している間に晴れ間が広がり暖かくなった。釣り後で疲れいるはずだったが、逆に気分はとてもよかった。がじろうさんと分かれて帰路についた。青い海と新緑の山が心をいやしてくれる。「そら、みんな海に来るわな。」三密も仕方ない気がした。

釣果:1枚(50)