1月4・5日(月・火)   上佐波賀(晴れ)

 正月早々、懇意にしてもらっている漁師さんに筏に渡してもらえることになったので、釣りに行くことにした。当日は7時に到着し、しばらく歓談した後、3番に渡してもらった。牡蠣で釣り始めるとすぐに外道のアタリが出始めた。ハリスに傷が入ることがあるので、フグがいるのはわかったが、着底前に綺麗にとられたり、突っつくような小アタリでとられることもある。直下で外道との激しい消耗戦になり、その凄さに閉口する。やがてフグ以外の強敵が釣れてきた。27,8㎝の良型のウマズラだった。美味そうなのでキープした。

 9時半、着底するとすぐに小さなアタリがでる。またやられたと諦めたが、まだ穂先に重みがある。放置すると一端アタリが止み、しばらくしてはっきり穂先が引き込まれた。あわせると重みを感じる。頭を振っているようにも感じたが、アナゴが体とくねらせているようにも感じた。上がってきたのは30㎝台のチヌだった。ハリスには傷があったので、フグの食い残しを食ったようだった。外道を押しのける活性がそのうち出ることを期待して釣り続けるも、その後あたってくるのは外道ばかりだった。良型のウマズラだけでなく、良型のアジも釣れた。お土産には十分だった。

 

 直下で釣れそうにも思うが、外道が収まらないようにも思ったので、3投に1投ほどはちょい投げしたりして、外道の弱い場所を探した。釣りの方向性が決まらないまま、適当な釣りを展開するなか、12時過ぎ、ちょい投げにはっきりするアタリがでた。何かがかかっているが、大して引かない。上がってきたのは小型チヌだった。「このサイズがいるのか・・・。餌取りのアタリにはこいつも加わっていたのか・・・。」

 何とかよい型を釣ろうと思うが、結局外道の前に歯が立たず、15時過ぎに納竿した。予想していた状況と違い、落ち着いた釣りができなかったが、1月なのにいろんな美味しい魚がいることには驚いた。6号バリだったので、あまりかけられなかったが、ウマズラ4匹とアジ2匹をキープして、チヌは放流した。漁師さんに挨拶して、今度は昨年オープンした東舞鶴のスーパーホテルにむかった。部屋は大きくはないが、ベットは大きくのんびりくつろげた。部屋は2Fで同じ階に大浴場があるので、さっそく行ってみた。湯船は4人程度しか入れないとは思ったが、私一人だったので、リラックスして温まれ満足した。そして18時半からはがじろうさんと食べにでた。魚源というお店で、魚料理を堪能した。がじろうさんと二人だったが、コロナ以来の初宴会で、腹一杯食べて楽しく時間を過ごせた。21時頃がじろうさんと分かれて、夜の舞鶴を20分ほどブラブラ歩いてホテルに戻った。

釣果:2枚(34・27)

 次の日は6時半からホテルでバイキング形式の朝食をとった。正直期待していなかったが、ご飯系もパンも充実しており、とても美味しかった。これで5800円なら次回も泊まろうと思った。6時45分頃ホテルを出発し、再び上佐波賀にむかった。前日、牡蠣が余ったのもあり漁師さんに頼んだところ、連荘でのせてくれることになったからだった。昨日の外道の猛攻には疲れたので、前日とは筏を変えて19番にのった。さっそくあまり牡蠣を投下する。外道にやられず着底した。しばらくやっても外道は出てこない。これなら、チヌが寄れば、必ず釣れると思った。ここまでは計算通りだったのだが、2時間やっても外道のアタリ1つでない。この日は長くやるつもりはなかったので、このままではチヌの時合いが納竿に間に合わないと思った。そこに漁師さんが来られたので、前日の3番に代えてもらった。

 19番で外道がいなかったのは、潮のせいで活性が落ちたのかと思ったが、3番ではやはり外道がすこぶる元気だった。外道との勝負には勝てないので、できるだけ直下の勝負は減らして、投げて周辺を釣る割合を増やした。ところが3番はアンカーロープの一部が切れているようで、筏の位置が風の影響を受けて大きく動く。ちょい投げして残った場所が、少し後では外道の巣窟の場合もあった。13時、外道を避けて筏裏に移動して落とし込んだ。するとはっきりしたアタリがでたが、素バリを引いた。急いでもう一度牡蠣を投下した。着底しても餌が残っている。しばらく経って微かに穂先が動き、しばらくして穂先が引き込まれた。「かかった!チヌや。やっと良型がきた。」必死で巻く。「ばれんといてくれ。」心の中で何度も祈った。半分くらい巻き上げた。「フグに噛まれてハリスに傷なかったかな・・・。たぶん大丈夫や。いけるはず。あっ・・・。」穂先がはねた。ハリ外れ。天を仰いだ。悔しくて声がでた。

 やる気スイッチが入った。しかし、なかなか次のアタリを出せないで、1時間が経過した。これが前日なら16時半まで粘ったが、当日は明るい内に帰宅しようと考えていたので、納竿することにした。今回は時期に反した大量の外道と大きく移動する筏にやられたが、それが返って釣りへの熱い思いを復活させてくれた。同じような条件の中で、もう一度挑戦したいが、釣りに同じ条件はないと思う。でも、考えることが楽しいと再認識したし、またできるだけ早く釣りに行こうと思った。

釣果:コロナ以来の休養と釣り意欲の復活