10月10日(日) 千歳(晴れ)
Iさんが釣りに行きたいということなので、千歳に行くことにした。千歳は通称「鉄板」と呼ばれる浮き桟橋が4台ある。1台の長さは50メートルほどで、親海公園側から1号、2号と呼んでいる。Iさんは様々な竿をひろげるので、この場所はちょうどどいいと思った。私たちは3号に乗り、私は沖向きに釣り座をとった。
すぐに団子釣りを開始した。オキアミは反応無くとられ、コーンももたない。サナギを付けるとかじられてあがってきた。サナギがかじられるぐらいの外道の活性は望むところだった。釣れる気がした。すると釣り始めて1時間後の7時50分、サナギに前アタリの後、穂先が突き刺さった。上がってきたのは30㎝のチヌだった。型は満足できないが、早速の1枚なので今日は多くのアタリが見られると思った。
写真を撮ったり、スカリを出したりしていると次の1投までに15分ほどかかった。そして、連荘を期待して次の1投を投下した。アタリはない。サナギには反応が何度やってもない。オキアミは放置すると皮だけになるが、コーンも残る。何もいないのかと思い、桟橋についている巨イガイの両貝を落とすと、小チャリコが釣れる。どちらにしても活性はすこぶる低くなってしまった。ところが2号では9時頃から竿が曲がり出した。釣り方は磯竿での浮きなしの紀州釣りスタイル。餌はおそらくオキアミ。チヌが寄っているようで、お二人で午前中だけで8枚ほど釣られた。筏スタイルとそれほど違いがあるとは思えなかったが、数メートル沖に出すことで、何かが違うのかもしれない。それとも2号がよいのかもしれない。どちらにしてもこちらは暇で、釣れる気がしなかった。
12時になった。Iさんも何も釣れていないようだった。隣ではチヌ以外にアジが釣れていたので、Iさんも釣れてもよさそうだったので、状況を確認した。サビキは延べ竿についていたが、表層には何もいない。磯竿は私の作ったぶっ込み仕掛けがついているようだが、虫餌を付けているようなので、もうないかもしれない。メインの竿は上げてみるとタイラバがついていた。タイラバをとって、サビキ仕掛けに代え、全てのハリにオキアミを付けると良型アジがポツポツ釣れ始めた。Iさんも楽しんでいるようだったので、再び釣り座に戻った。
昼からはオキアミにアタリが出始め、チャリコが2,3匹釣れた。何かがハリがかりするだけでも午前中よりましだったが、チャリコをいくら釣っても仕方ない。そこでサナギにするとアタリはでない。ただ、活性が上がったならチャンスなので、サナギで粘った。微妙な時間が1時間ほど経過した13時半、今度はコーンの4粒掛けを投入してみた。するとしばらくして、アタリが出た。触っているのがわかる。当日2回目のアタリだったので、あわせたかったが、4粒付けたんので、きっとまだ残っていると信じて待った。20秒ほど断続的にあった後、穂先が見事に入った。手応えは十分だった。突っ込みがあまり強くなかったので、チヌかどうか不安であったが、上がってきたのは良型だった。
やっとの思いの2枚目だったが、良型だったので溜飲が下がった。時合い到来を期待したがアタリは続かなかった。隣の桟橋では相変わらず釣れていたので、こちらには魚がいないのだと思った。15時に諦めて納竿した。大した釣果はだせなかったが、どこがポイントかわからないなかで、チヌが釣れたのは面白かった。まだまだ工夫の余地のある釣り場だと感じた。ただ、井上渡船の船頭さんはもう80才を越えられているらしい。跡継ぎはない。昨年乗った筏群は3台ほどは沈没した。千歳の釣り場がいつまであるかはわからない。寂しい気がするが、船頭さんはとてもよい方。船頭さんがお元気なうちにもう少し頻繁に通いたい。
釣果:2枚(46・30)