2月28日(日)   大丹生(晴れ)

 なかなか釣りに行けなかったが、なんとか少し落ち着いたので重い腰を上げることにした。当日は5時20分頃に起床して出発。大丹生に到着したのは、7時過ぎだった。真ん中の筏に乗って、まずは牡蠣掃除を徹底的にやり、釣り始めたのは8時前だった。しばらくするとアタリがでた。30分に1度くらいの割合でフグがあたってくる。9時くらいから前の筏で漁師さんが掃除を始められたが、たまにフグアタリは継続している。9時40分頃にはよいアタリでデカフグが釣れた。

        

 ところが10時頃からはフグアタリがなくなる。こうなるといよいよ前方の筏の牡蠣掃除に魚がすべて寄ってしまったように感じてしまう。もちろん投げてはみるのだが、前方の筏の私の筏の反対側の面で作業されているので、たとえ筏際に投げても、牡蠣掃除のそばとは言えない状況だった。徐々に釣れる気が薄れていく。沖を見ると、沖側の列の千歳寄りの隣の筏で牡蠣掃除をされているのが見えた。時刻はすでに10時半を回っていたが、牡蠣掃除に勝てないことは嫌と言うほど経験してきたので、船頭さんに電話して筏をかえてもらった。11時、筏代わり。漁師さんに断って筏際を攻めた。

        

 隣の筏までの距離は5メートル程なので、正確に際まで投げられた。まずは連結ロープの左側に投げる。フグアタリがすぐにでた。やはり魚は寄っている。今度は漁師さんのすぐ横に投げた。あまりに際ギリギリに投げたため、牡蠣ロープに引っかかってしまった。しかし、少し引くと上手く外れたようで、餌が沈下していった。おそらくこれ以上ないところに入ったと思った。するとすぐに明確に突くアタリがでた。そして5回目ぐらいのコンの後引き込んだ。「かかった。」重量感を感じたので、チヌだと思った。久しぶりのチヌの感触だが、緊張というより「やっぱりな」という感覚が強かった。しかし、10秒ほどのやり取りでばれてしまった。上げると糸が何カ所もザラザラだった。投げたところが投げたとこなので、仕方ないと思うしかなかった。次こそは釣ると思って再び投げた。必ずまだ相当数のチヌがいるはずと思った。

 ところがそれ以後は一切アタリはでない。散ったのか、数が少ないのかわからなかったが、おそらくその両方だったと思う。ただ、こちらには牡蠣作業という集魚抜群の味方があるので、時間が経過すればまた必ずチャンスがくると考えて集中した。しかし、その漁師さんが早くも12時にお昼に戻られてしまった。いろんな場所を根気よく攻めるがアタリはでない。潮も流れていない。12時半頃からは風も強まり、投げにくい。馴れてはいるが、厳しいなと思った。時刻は14時を回った。隣の筏付近を攻めることが多かったが、何となく筏と筏の間が気になった。しかも自分の筏よりに投げてみた。するとすぐに小さなアタリがでた。あわせに至るアタリはでなかったが、やがてとられてしまった。上げるとハリスに傷はない。「大きな牡蠣だったけど・・・」すぐに同じ場所に大きな牡蠣を投下した。しばらくするとまた小さく突くアタリ。待つ。30秒ほど間に何度が触ってきたが、やがて触らなくなった。竿で聞いてみるとまだ餌は残っている。30秒ほどするとまた触ってきた。相手が何かわからなかったが、明確に押さえるまで待つことにした。そこに牡蠣漁師さんが帰ってこられた。スクリュー音で逃げるかと思った、まだ触っている。2度目のアタリがでてから1分以上はたっていたが、やっと押さえてきた。「のった!チヌやったんか。」重量感がある。チヌは底だけでなく、中層になっても何度も強烈に突っ込んだ。筏下に向かってきたらすくアウトだが、何となく大丈夫な気がした。やがて魚体が見えてきた。大きいのがすぐにわかった。一発タモ入れ。久しぶりの大物だったので、もの凄く大きく見えた。55あるかと思ったが、そこまではなかった。でも立派な年無しだった。

              

 会心の1枚に気分がよかった。牡蠣掃除も始まり、更なる追加を狙った。しかし、それ以後アタリがでることはなかった。気がつくと15時頃には筏は私だけになっていた。防波堤でも釣れている気配はない。たぶん、活性のでる条件はないようだった。16時過ぎに納竿した。何で釣れたかはわからないが、ごちゃごちゃしているうちにでたアタリを確実にとる。これが冬の釣りだと思うので満足した。久しぶりのチヌなので持って帰ってさばくと、でかいイガイを数個と牡蠣を食っていた。肥えてはいたが、抱卵はまだだった。   

釣果:1枚(52)