3月20日(土)   大丹生(晴れ後曇り)

 今回は娘の夫が釣りに挑戦するということで、娘夫婦と一緒に釣りに行くことにした。釣り場には7時過ぎに到着し、3人で真ん中の筏に乗った。まず、娘にカレイの仕掛けを作り、青イソメを付けて投げ込むように指示した。次いで、チヌの仕掛けを作り、夫にリールの扱いを話した。前回の残り牡蠣を付けてさっそく投下した。最初の2投は私が餌付けなどをやったが、すぐに夫は自分でやり始めた。そこで、私も用意して釣り始めた。前日に撒き餌が入っていることは知っていたので、朝一からもしかしたらアタリがあるかもと期待したが、海はもの凄く透明度が高く、魚の活性は全く感じられなかった。外道のアタリもないので、前回の余り牡蠣で十分釣りはできたが、せっかくなので牡蠣上げを体験しつつ、撒き餌もしようと9時前に牡蠣ロープを引き上げた。それから30分ほどは、牡蠣掃除。大量の牡蠣ゴミを投下したが、状況に変化はなかった。娘を含めて誰の竿にもアタリがない。チヌのアタリは夫に説明したが、百聞は一見にしかずなので、穂先に魚の反応が出て欲しかったが、波以外に穂先は動かなかった。時刻は大丹生のチャンスタイムの10時を回り、11時になった。全然だめだった。釣行前から、「たぶん釣れない」とは娘夫婦には言っていたが、まさしくその通りになっていた。早目の納竿でもよかったが、一生懸命やっている夫にせめて外道でもよいので、魚の反応を見せてやりたかった。そこで、娘のトイレ休憩にあわせて、船頭さんに筏代わりを頼んで、前回釣れた筏に代わった。すぐ横の筏では掃除はしていなかったが、前方の筏では牡蠣掃除が行われていたので、遠投すればチャンスはあると思った。

 次の筏に乗ったのは12時過ぎ、そのまま娘夫婦は一旦陸に上がったので、私はもう一度釣り座の準備をした。準備が終わってもまだ2人は戻って来なかったので、牡蠣漁師さんに一言かけて、牡蠣を投げ入れてみた。筏までは遠投すれば十分届く距離だったが、漁師さんの船の手前3メートルくらいに投げ入れた。すると着底と共にアタリが出始めた。「えー、何それ。やっぱりいるのか!」焦ってあわせたくなったが、ぐっと我慢すると明確に引き込んだ。「おー、チヌ、チヌ」すくったところに船が戻ってきたので、タモに入ったチヌを上げて合図した。チヌは相当数いると感じたので、すぐに夫にも釣らせようと思った。大きな牡蠣を選んで投げようとしたが、僅か5分程度の間に筏の距離が15メートルほどに離れてしまっていた。「なんと・・・」それでも大遠投してみるが、ポイントに届かない。おそらく動いたのはこちらの筏のようだった。何度も投げるが、アタリはでない。残念すぎたが、周辺にはチヌがいるので、きっとチャンスがあると夫に話して頑張った。我々の牡蠣は届かなかったが、娘は小学校の頃に釣りに連れていったのが残っているのか、遠方の筏付近に上手に仕掛けを投げ込んでいた。でも、何も釣れなかった。カレイはいないようだった。

 漁師さんは13時半頃戻られた。撒き餌効果はもう期待できないが、チヌはまだ周辺には残っているとは思った。とにかく筏までの距離が遠いのがネックだった。ところが14時頃チャンスが訪れた。徐々に筏が近くなり、15分ほどで釣れたときと同じくらいに近づいた。すぐに夫の竿を持ち、とっておいた大きな牡蠣を放り投げた。すると着底と共にコツコツとあたった。夫に竿を渡して穂先を注視するように言う。アタリは続き、やがてはっきりと押さえた。「あわせて!」竿に重みが乗ったのがわかる。アワセまでは教えていたが、巻くことは言ってなかった。一気に腕を持っていかれる夫。夫の腕を下から支えて竿の角度を保って、引き上げるように言う。沖でかけたのだが、バタバタしている間にチヌは筏下に突っ込んでしまった。それでもある程度は巻けたが、あと少しのところでハリスが切れてしまった。残念だが仕方なかった。

 すぐにもう一度と思ったが、バラした後は徐々に筏はまた離れてしまった。時刻は15時になった。迎えは15時半と考えていたので、娘の竿などを片付けて始めた。片付け始めてしばらくして、ふと見ると竿が大きく曲がっている。「あたってる。」急いで釣り座に戻ってあわせると魚はまだついていた。1枚目のチヌよりやや抵抗して上がってきたのは40㎝ほどのチヌだった。止めようと思っていたが、まだチャンスがある。自分の竿は片付け夫の釣りのサポートに集中したが、その後の30分もアタリが無く、16時に納竿とした。雨がぱらつき始め、良いタイミングでやめたかもしれない。16時半前には帰路についた。娘は14時半頃からは釣りを諦め、フロートの牡蠣とりをして結構楽しんでいた。夫には釣らせることはできなかったが、魚の迫力だけは感じてもらえた。「ベストじゃないけど、まあ、こんなもんかな。」そう考えながら運転した。疲れたのか、娘夫婦は綾部安国寺から縦貫道に乗った頃には爆睡していた。

    

釣果:2枚(39.5・36)