9月24日(土) 大丹生(晴れ)
8月末からの1ヶ月間はコロナとの戦いで心身共に疲れ果てた。やっと、行ってみようと思える機会ができたので、前回、悔しい思いをした大丹生カセに行くことにした。最盛期になり.、行く前は久しぶりにいい釣りができそうで楽しみだった。船頭さんによると、カセはフグが多いので、のせていないとのことだったが、フグならなんとかなると気にしなかった。
当日は6時にカセにのった。まずはサナギの落とし込み。特に反応がない。ところが上げてみるときれいに取られていた。アタリを見逃したかと思ったが、次も反応なくとられる。穂先に集中すると微細なアタリはあるが、とてもあわせるアタリではない。しばらくやって犯人はカワハギしかないと思った。それも相当激しい。サナギは瞬殺状態だったが、おかまいなしにサナギを投入した。カワハギの活性が朝一だけであることを願ったが、勢いは衰えない。私は普段、サナギを団子に包むことはしない。しかし、当日はどうしようもないので、開始1時間程度で包むことにした。しかし、団子から抜けるとやっぱりすぐに見つけられてしまう。久しぶりに楽しい釣りになると思っていたが、「やばい」と思った。釣りにならない。昔みたいに丸貝があれば、まだ何とかなるが、それもない。7時半の段階で、外道が少ないと船頭さんが言っていた、筏に代えてもらおうかと思った。
遠投しても着底とともに取られる。チヌが釣れるとしたら、チヌの目の前で団子からサナギが出た時だけだと思った。すると8時頃から小さな団子アタリがでるようになった。そして、8時半団子アタリがしばらく続いた後、穂先が入った。団子にまだ入った状態で餌を食ったのか、出た瞬間に食ったのかはわからなかったが、当日初めてかけられるアタリであった。手応えは十分であった。底から動かない。最初の突っ込みが始まった。耐えるが強い。少し糸を出される。もう突っ込みが終わるかと思ったら、さらに強く引いた。と同時にハリスが飛んだ。「また、やられた。間違いなく障害物がある。カセでは大物はとれない・・・。」そしてまた、カワハギ地獄との戦いに戻った。次にチャンスが訪れたのは9時半だった。久しぶりに団子アタリが出て、今度は明らかに抜けた瞬間に押さえた。かけた時の手応えは大物ではなさそうだったが、突っ込みが始まると強烈だった。ただ、糸を出すと障害物にやられるので、3号糸を信じて耐えた。ボラのような一本調子では無く首を振っている。そして、引きに耐えられず、腕が50㎝ほど引かれた瞬間、またもやハリス切れとなった。久しぶりにドキドキするくらい悔しかった。「あれチヌなのか・・・。」
この2発のバラシで火が付いた。カセで釣ってやると思った。しかし、その後は団子アタリもなく、団子から抜けるとあっという間にサナギが皮になる。サナギを2つ付けても3つ付けても大差はなかった。期待した10時の時合いもなく、延々不毛な戦いが続いた。状況が変化したのは12時半頃からだった。明らかなボラアタリがある。相当はっきり団子アタリがでる。ワッペンサイズのカワハギがいることは、確認済みだったのでボラが蹴散らかしくれると思った。ところがボラがいくら激しくても、団子から抜けたらカワハギにやられた。これだけ外道の活性があるのに、チヌがいないはずはなかった。しかし、ただの1度もチヌアタリはでない。それは残って上がってくるサナギの残骸を見てもあきらかだった。ボラが寄っただけで、チヌは寄ってはいない。カワハギは最強だった。
14時半頃から、また状況が変わった。糸を手繰り上げて、5B2個付けで、遠投してテンションをかけながら手前に寄せながら落とすと、餌が残るようになってきた。ボラでは散らなかったカワハギの活性が自然と落ちたようだった。餌が多少長く残るようになったので、釣れるかと思ったがアタリは出なかった。状況は時間とともに変化してはいるが、このペースでは16時の納竿までには、チヌの入れ食いタイムは間に合わないと感じた。なぜ、こんなにカワハギの活性の高い日にあたったのか、なぜ釣れなかったのかを考えていた。すると突然、放置していた穂先が突き刺さった。必死で巻き上げた。気合いの割に上がってきたチヌは小さかったが、釣れたこと自体はうれしかった。時刻は15時40分だった。昔の大丹生は、納竿は日没だった。日没までやれれば、印象に残る夕方の時合いがあったかもしれないが、16時納竿ではボウズを逃れるのが精一杯だった。
陸に上がるとがじろうさんが来てくれていた。30分ほど話しただろうか、暑かったがもう真夏の暑さではなかった。また、気持ちのよい季節に舞鶴に来たいなと思った。次は気分転換で違う釣り場に行くか、もう一度大丹生か。「次こそ」の釣りが続いている。
釣果:1枚(32.5)