2月12日(土)   大丹生(晴れ)

 今年に入ってずっとしんどかった。長期にわたって、かつ強いストレスのためか、左足がしびれる。コロナ禍をもろに受けている。ただ、やっと少し落ち着いた(一時的かもしれないが・・・)ので、大丹生に行くことにした。朝7時頃、釣り場に到着するとすでに多くの釣り人が出船を待っていた。ほとんどが一文字のお客さん。当日は一文字には10名ほど上がっていた。私はもう一人の筏のお客さんと3番船で出船し、前日唯一2枚釣れた2号に乗った。牡蠣ロープを引き上げ、まずは掃除をした。身はまだやや小さいが、餌には十分な数はあるし、お土産にもなるサイズだった。牡蠣ゴミを撒いて釣りをスタートするが、期待した朝一のアタリはでない。ただ前日から牡蠣の様々なアタリをイメージして臨んだので、集中して釣りをした。何のアタリもなく、1時間が経過した頃、対面の筏に漁師さんが来られた。「ラッキー、掃除が始まる!」と思ったが、かごだけ引き上げて10分ほどで戻って行かれた。掃除はなかったが、おそらく最近は対面の筏で作業されているだろうと考え遠投する。アタリはでない。足下も変化無し。気配がないので、9時頃再び、根拠のない遠投。すると着底してまもなく、穂先がチョンチョンと連続して小さく動いた。「うん?アタリ?」竿を持つと小さな突っつきアタリを手に感じた。「アタリや!」と思った瞬間あわせていた。「しまったー。あ~、しまった。焦った。待たなあかんかった・・・。」潮は澄み、全く動かなかった。時合いではなく、偶然の突然アタリだとわかっていたので、尚更ショックは大きかった。また、魚の気配が感じられない時間が過ぎる。9時半になった。立ち上がってまわりを見渡すと、4号の隣の筏で牡蠣作業をされている漁師さんが見えた。牡蠣ゴミのほとんどを投入しても、外道のアタリすらない。2号に未練はなかったので、船頭さんに無理を言って4号に10時前から移動した。漁師さんまでの距離は5メートル。漁師さんにことわりをいれて、漁師さんの船めがけて投げた。
 
     

 船の手前や横に投げ入れるもアタリはない。たくさん寄っているなら、漁師さんとこちらの筏の真ん中くらいでもアタリはあるので、チヌの数が少ないか、活性がゼロに近いと思った。ただ、冬場はそもそもアタリが少ない時期なので、釣れる気を持続させることが一番大事。筏変わりに後悔はなかった。1時間半が経過した11時20分、細長い牡蠣を投げることにした。遠投するときは、ぐるぐる円を描きながら沈む表面積が大きく重いものを選ぶが、細長いものは斜めに真っ直ぐ突き進むので、運が良ければ、漁師さんの船の下に潜り込むと考えた。糸を手繰り上げて、投げると糸が出ていく。方向性からすると、見事に作戦が成功したのがわかり、驚いていると着底とともに穂先が押さえられた。かかった。手応えはある。あまり引きは強くないが、重量感はあるのでカレイやアナゴではないと思った。やがて、見えた魚は良型チヌだった。痩せていたので、パワーがなかったようだ。釣れてほっとした。

    

 1枚釣れたので、この後は焦らず1枚、1枚追加していこうと考えた。ところが全くアタリはでない。チヌアタリが思わぬ場所ででることもあるので、様々な場所を探ってもだめ。結局、16時の納竿まで、一度も餌はとられなかった。当日は一文字で1枚釣れただけのとことん低活性の日にあたってしまったが、天気は良く、集中していたので時間は意外と早かった。16時20分、チヌを放流し、クーラーに牡蠣をお土産に入れて大丹生を後にした。気晴らしになったので、よい釣りだった。

釣果:1枚(46.5)