9月18日(月)   大丹生(晴れ)

 この三連休は釣りにいくつもりはなかった。精神的に疲れた。疲れてくると寛容さを失う。高速で住宅街を突っ走るやつ、スーパーで身障者用のスペースに車を平気で止めている輩、路上ポイ捨て、割り込み野郎など、マナーのない大人にはイライラする。ただごろごろしても、心は健康にはならないと思い、日曜日の夕方、大丹生に電話した。

 当日は、黒鯛釣具店で団子の大とサナギを買って、5時半過ぎに釣り場に到着し、他の釣り人3人と出船した。そのうちの一人の方は、私のHPを見て、大丹生に来てみようと思ったと話してくださった。ユーチューブ全盛の時代、昔からHPを見て下さっている一部の人に、元気でやっていることを伝えるぐらいの気で続けているが、たまには役立っているのかとうれしく思った。

 乗った筏は2番。土日は厳しかったようなので、特に何の期待もなかった。団子を3つ放り込んで仕掛けを作り、6時頃より釣りをスタートした。まずはコーン3粒掛け。途中で団子が崩壊したため、落とし込みになった。すると着底後、すぐにあたってきた。外道の状況もわからないので、半信半疑であわすとよい手応え。「強い。」良型を確信した。やばいかもと思ったが、最初の抵抗を何とか持ちこたえると徐々に上がり始めた。しかし、諦めることなく魚は何度も突っ込んだ。そして、そろそろ見えるかというタイミングで、筏下に最後の突っ込み。穂先がはねた・・・。牡蠣ロープにすれてのハリス切れだった。「なんで毎度毎度こうなるのかな~。」天を仰いだ。ただ、ばらしたのは表層なので、釣りにはあまり影響がないと思った。気持ちを切り替えて、団子を投入した。コーンに反応がある。魚の気配はまだある。そして、結果はすぐに出た。6時15分に再びかけた。先ほどよりは弱い。上がってきたのは小さく見えたが35㎝あった。「この型なら十分」と思った。そこから更に2連発で37㎝、42㎝を釣り上げた。活性は高いが朝一終了もよくあることなので、集中して釣り続けた。その後、7時に31㎝が釣れ、型が落ちるかと思ったが、7時25分には45㎝が釣れた。時合いは続き、8時までにもう2枚追加し、合計7枚となった。6枚がコーン、サナギで1枚だった。

 



 しかし、8時過ぎからはコーンでは歯が立たなくなってきた。外道で当日確認したのは、ベラとフグ、マイクロチヌ、チャリコだったが、サナギもボロボロにされた。さらにボラが団子をゴンゴン突いた。釣りづらいところもあるが、魚の活性が朝一だけでないことも確定したので、2桁釣るのは時間の問題だと思った。しかしボラの活性が上がった8時頃からは40分に1枚くらいのペースになり、10枚目が釣れたのは10時10分だった。半分は体高があり、肥えた40オーバーで、強い引きを楽しめた。さらに40分に1枚のペースは続き、12時の段階では12枚となった。 



 海は今シーズンの釣行では最高の状況にあたっていた。コーンで順調に釣り上げていた8時の段階では、納竿は12時半でいいかなと思っていたが、8時頃から外道大集結になり、釣りの難易度が上がると、やる気が沸いてきた。穂先が動きまくる中でチヌアタリを見極めることに集中した。しかし、12時からの1時間は釣ることができず、明日の仕事への影響を考え、13時半に納竿した。

 陸に上がるとがじろうさんが来てくれた。30分ほど話した。がじろうさんからは「せっかく良い条件なら最後までやればよかったのでは」と言われたが、疲れ果てる前にこうやってがじろうさんと平和に話す方が私には良かった。そして14時半、大丹生を後にした。通り雨が降っており、バイクのがじろうさんが心配になった。


釣果:12枚(45・44.5×2、43、42、37、35×2、34×2、32、31)