4月3日(月) 吉田(曇り)
例年4月になると筏は釣れなくなるが、今年はまだいけるように思い、牡蠣餌が残っている吉田に行くことにした。この時期はカセに乗せてもらうことが多いが、当日はあまり体調が良くなかったので、揺れるカセはやめて、筏に乗った。乗った筏は岸から2列目の湾奥、釣れそうな雰囲気を感じた。第1投を投下するとさっそく穂先に反応が出ている。上げるとハリがなかった。その次もフグにやられた。毎投フグにかじられるのは面倒だが、外道の活性がこれくらい高ければ、チヌもきそうな気がした。しかし、活性が高かったのは8時くらいまでで、その後は落ち着いてしまった。ただ、潮は緩やかに流れ、1時間に1回くらいはフグアタリがあり、全く魚の気配がないわけではなかった。当日は結構強い風が吹いて寒かったが、吉田は午後に釣れることが多い釣り場でもあるので根気よくやった。
午後からも、もしかしての1発を期待して釣り続けた。1度だけ筏裏に移動しての1投目で、魚がかかるようなアタリが出たが、その他はアタリなく終わってしまった。最終は17時だったが、16時に納竿した。これで3連続完封となった。今年の牡蠣は上手くいかなかったが、これが釣り。厳しい状況の時、静の釣りをするのか、もっと動の釣りをするのか、牡蠣ゴミにはイガイもあったし、虫もいた。結論的に言うともっとやれることはあったと思う。経験を積むと知識はあっても、逆にその経験が諦めにつながったりもする。次回はもっと考えて釣りをしようと思った。
陸に上がり、吉田のしだれ桜を見に行った。私は渡船場の近辺の桜のことかと思っていたが、有名なのは集落に少し入ったお寺にある大木のしだれ桜だった。残念ながら、花は散ってしまっていたが、来年の楽しみにしようと思った。舞鶴は場所に寄っては散り始めているものもあったが、ほとんどは満開だった。帰路の道にも集落にも桜があった。こんなにも桜があったのかと驚いてしまう。日本人が桜を愛してきたのがわかる。それに1本、1本の桜が自由に広がっている。他の木なら、電線に触れるとか、道路にはみ出したり、隣の家にかかると間違いなく切られるが、桜は人々ができるだけ残そうとしているのがわかる。私の家の近くの中学では、桜の枝ではなく、枝が伸びた先のフェンスが切られていた。
桜を見ながらのドライブは心が安らいだ。できるだけ長い時間、優しい気持ちで過ごせるかが、大事な気がする。仕事が始まると、忙しくて余裕を失うけど。また、釣りに行こう。釣れても釣れなくても。
釣果:桜が語ること