3月10日(日)   大丹生(晴れ)

 なかなな天気のよい日がなかったが、約1ヶ月ぶりに大丹生に行くことにした。いつものように5時に起床し、7時頃に釣り場に到着した。乗った筏は2番だった。釣りの準備をしようと竿を取り出すと元竿のガイドが1つ飛んでいた。釣りに大きな影響はないが、買って1年もたっていないのにがっかりした。更に牡蠣を引き上げると、ごみばかりで3月なのにとても小さい。早々にダブルパンチを受けた。気を取り直して、牡蠣を投下すると、今度はすぐにとられる。チヌではなく、外道のようだった。もちろん、外道の活性があるのはよいのだが、激しすぎた。この調子だと牡蠣が何個あっても足りないと思い、変な焦りが生まれた。落ち着きがなくなって、釣りに集中できなくなった。これでは釣りを楽しめないし、もう一度リスタートしようと、考えを整理した。すると9時頃からは一転してアタリがでなくなった。活性が完全に落ちた。というより最初が単に飢えていただけで、3月の寒さによる水温の低下などにより、魚の活性は低いように感じた。

 時刻は期待の10時を回り、11時になった。どうも釣れない気がしていた。諦めモードが強まっていた12時、突然に細かいアタリが出て、押さえた。タイミングよくあわせると結構な重量感を感じた。突如のアタリを上手くとらえ、「やっときた。」と思ったが、重いだけで強い突っ込みはない。この時期の大物はただ重いだけの場合もあるので、慎重に巻き上げた。ところが最後に筏下に突っ込まれヒヤッとしたが、引きずり出すと魚が目の前にあらわれた。「君の存在を忘れていたよ。」タモにすくわれたのは35㎝ほどの良型カレイだった。私の経験では大丹生ではカレイは2月初めに産卵する。しかし、釣り上げたカレイは産卵後の痩せたものではなく、回復した肉付きのよいものだった。

    

 その後少し活性が上がり、フグのアタリやガシラが釣れたりしたが、40分ほどで沈黙した。14時には小屋付き筏の常連さんも帰られ、私だけとなった。朝から歯車がかみ合わなかったので、釣れる気は全然しなかった。そして私も14時40分頃納竿とした。一つ一つのことをもっと丁寧に考えてやらないと何事も成果はでないことを感じた釣りであった。

釣果:ダメなときはダメ