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11月21日(金) 吉田(晴れ時々曇り)
風が強いかもしれない予報だったので、吉田に行くことにした。出船は7時なので、5時頃に起床し、釣り場に向かった。いつものように綾部安国寺で高速を降りて舞鶴に向かった。15分ほど走ってふと違和感を感じた。「あれ、ウスイ釣具店過ぎてない・・・。」なぜ通過してしまったのかわからなかったが、引き返した。そこには薄暗い(そう感じたのだが)明かりがついた釣具店があった。通過した原因はいつもご飯を買う隣のローソンが店を閉めていたため、暗かったからだ。餌を買った後、ウスイ釣具店の店長さんと少し話すと、ローソンの店長さんは体力的に厳しくなられたのことだった。そういえば、いつ行っても同じ方だった。早朝はバイトも来なかったようで、一人で頑張られていたそうだ。「儲かるかどうか以前に、しんどいよな。」お疲れ様と心で思った。そして、話はご自身のことになり、ウスイ釣り具店も跡継ぎの方はおらず、お一人で頑張られているらしい。昔は2人はおられたが今はいつもお一人。これから、寒い冬になる。早朝から店を開ける厳しさは想像に難くない。私が筏釣りを始めた30数年前は、舞鶴までの間に7軒ほどは餌屋さんがあった。今は3軒。ウスイ釣具店さんには頑張ってもらいたいが、これが時が過ぎていくということなのかもしれない。
吉田に到着し、もう一人の釣り人と共に7時に出船した。乗った筏は沖側のトイレ付きの筏だった。団子を3個打って、仕掛けを作り、7時20分頃より釣りを開始した。まずはオキアミコーンを落とし込んだ。何のアタリもない。2,3分して回収すると無傷で戻ってきた。「魚の活性はないのか。」と思った。しかし、打ち返しを続けると、アタリはほとんどでないが、流石にオキアミはとられるようになってきた。8時半を過ぎた頃だったか、表層を大きな魚が泳いで行くので見ると、40㎝を越えるチヌだった。チヌが近くにいることを確認できると元気がでた。そして9時頃からは明らかに雰囲気が変わってきた。表層にはアイゴ、底でも穂先に反応がでる。オキアミは刃が立たないので、コーンやサナギでやるが明らかに何かが突いているのがわかる。こういう時は活性が高いので、チヌアタリが混じることは多い。9時15分頃、クィッと穂先が急に入ったので、反射的あわすと鱗が上がってきた。その鱗は巨大で私の経験ではボラではなく、チヌの鱗に見えた。ばらしたわけではないが、巨チヌがすぐ側にいたのに、スレアタリにあわしてしまったのが、とても残念だった。ただ、釣れそうな雰囲気は高まった。そして、さらに5分後、今度はコーンに引き込むアタリが出て、一瞬魚の重みを感じたがばれてしまった。「絶対いる!」集中力を高めて穂先を見つめた。
その後も活性の高い状態は続き、久しぶりにドキドキしながら釣りに集中できた。回収した餌にはカワハギのかみ跡が残っており、ボラが団子を激しくつついてくる。穂先には常に反応がでており、いつチヌアタリがでてもおかしくはなかった。明らかなボラアタリは我慢して見送り、チヌアタリを待った。ところがチヌアタリは一向にでない。残った餌の状態を見ても、確認できるのはカワハギのかみ跡ばかり。そしてこの状態が延々と続いた。なぜ、釣れないのかわからなかった。そして、14時頃からは一転して、外道のアタリが一気に落ちて、オキアミが残るようになった。吉田の釣果を見ると、15時から16時あたりのものも多いので、このタイミングで釣れるのかもしれないが、本当に潮が悪くなったとも考えられる。15時納竿と船頭さんには伝えていたので、14時半に道具を片付けた。不完全燃焼の釣りになってしまった。季節は冬にむかって加速している。サナギ餌での団子釣りが私は一番好きで、今年はその機会が多くあったが、流石にあと1回くらいかもしれない。次こそ、釣りたいと思う。
釣果:今年の釣りは難しい。