2月8日(金)  大丹生(晴れ)  中潮

 今日は単独釣行の予定で、5時に自宅を出発した。いつもの高橋釣り具店に到着し、車から降りるとそこに見覚えのある車が入って来た。小泉氏であった。仕事を休んでの釣行であったので、小泉氏には連絡してなかったのだが、小泉氏も休んだみたいだった。冬場の日本海は釣行できる日が限られている。明日から休みというのに同じような行動をとって、お互い笑ってしまったが、一緒に大丹生に向かう。
 
 爆釣を期待し、7時半頃より始めるが、アタリはない。ウキは全く沈まないが、ボケだとすぐに取られてしまう。オキアミもしばらくするとなくなる。エサ取りは活発である。フグとハゼがたくさんいるみたいだ。(何匹かは釣れた)チヌのアタリを待って打ち返すが、状況に変化なし。こんなにエサを取られるくらいなら、何もいない方が、まだ釣りに集中できる。大丹生での一つの勝負の時間帯は経験上、10時から12時くらいまでである。昼まで、全くだとボーズの確率は高い。しかし勝負の時間帯は空しく過ぎてしまった。
 
 更に昼頃からは海底だけてなく、海面にまでエサ取りが集まってきた。本当のエサ取り(鳥)である。気にせず打ち返しを続けた。すると1時頃であったか、エサを投入するとエサ鳥が寄ってきて、私のオキアミをくわえたように見えた。「まさか」と思ったが、ウキがその鳥の泳ぐ方向に引っ張られたので、「まずい」と思いあげると、見事に鳥が釣れてしまった。竿が満月になり、時には上空に向かってまがるなど大変であったが、早く鳥を回収しようと小泉氏と協力して、できるだけ丁寧に引き寄せた。しかし、ハリを飲んでおり、外すことができなかったので、すぐ糸をきって放した。よっぽどハリのささり所が悪かったのか、放す前より口から血を出していた。放した後、心配して二人で鳥を見ていると、ものの10秒ほどで、天に向かって苦しそうに頭をあげ、もがきだした。そしてその断末魔の叫びが1〜2分続き息絶えてしまった。あまりにあっけなかった。「なんちゅうこっちゃ」二人ともブルーな気分になってしまった。その後4時半まで、何もアタリなく終わってしまったのは言うまでもない。あー悲しい釣行であった。

釣果:ボーズ