2月19日(土) 大丹生(雨) 長潮
この冬2回目の釣行に行けることになった。例年1月〜3月に結構釣行するが、今年は仕事と天候に邪魔をされてなかなか行けなかった。当日は雨の予報であったが、最高気温が10度、風は弱そうだったのでなんとかなると見込んで出撃した。5時過ぎに自宅を出発し、大丹生に向かった。年始に取り逃がした巨チヌを回収することを目指して。途中、団子(小)、ボケ20匹、オキアミ、石ゴカイ500円、サナギ100円、シラサ半杯を購入した。それとスーパーのカキを2パック(200円)。合計4000円。これだけ釣行があいてしまうと海の状況が予想できなかったので、何でも買った感じになってしまった。
大丹生に到着したのは7時過ぎであった。やっぱり誰もいなかった。小雨がぱらついていたが、寒くはない。絶好のコンディションだ。爆釣の予感がした。いつものようにおじさんが笑顔で迎えてくれた。おじさんは、カキゴミをかご1杯用意してくれていた。中には大きなカキが10個ほど入っており、餌に使えということだった。準備はさらに万全となった。おじさんは防波堤近くのカセをすすめてくれたが、岸よりの筏に行くことにした。前回よりも熱心にカセをすすめてくれたので、迷ったのだが・・・。いつもはおじさんのすすめたところに乗るのだが、昨年末よりずっと釣れた筏にこだわってしまった・・・。
7時半より釣りを開始した。小団子を5個投入して、サナギハリス団子だ。・・・反応なし。「そらそうか、いつまでも秋の釣りは続かないわな。」その後は様々な餌を使うが、どの餌もとられない。「何にもおらんな〜。」仕方ないので、どんどん撒き餌をうった。団子は小団子、カキゴミのなかのイガイや小さいカキはつぶし、泥の中のゴカイ系はそのまま。ゴミまきに夢中になる悪い癖がでてしまったが、アタリがないので問題なかった。9時半頃、シラサを落とし込む。初めて魚らしいアタリ。細かいアタリをとったが軽い。あがってきたのは30センチ弱のアイナメだった。「おっ、魚寄ってきたか!」9時45分、今度はボケにアタリ。「おりゃ!」かけた瞬間は、結構な重量感を感じたが、突っ込みがない。案の定あがってきたのは、大丹生定番の良型カレイだった。さらに10時20分、ボケで同じく良型カレイ。撒き餌に魚が寄ってきたようには思うが、チヌの気配は全くない。「近くにいればカレイより早く寄ってきそうなものなのに・・・。」乗ってから気づいたのだが、私の乗った筏はカキロープがなくなっていた。「引き上げが完全に終わった筏だ。巨チヌを捕るには好都合だが、チヌが居着いていないのでは・・・。それに周りでは数カ所でカキの引き上げ作業が行われている。チヌは寄って来ないか・・・。」11時半、カキゴミを一気にぶちまいた。チヌにアピールするためにも、そして悪い癖を絶ちきるためにも・・・。しかしフグのアタリが2度ほどあっただけで、状況に大きな変化はなく時間が過ぎていった。
雨はやむことなく降っていたが、気温が高く、釣りには支障はない。しかし2時半頃からはその雨も強くなり、風も少々でてきた。「負けへんでー、夕方の時合いまで。」3時半頃、おじさんとおばさんがやってきて、また餌をくれた。3時頃あがられた防波堤のお客さんが余ったからくださったらしい。アケミ貝と丸貝、それとアオイソメだった。「餌の大集結だー!何でもあるぞ!でも餌が豊富にあるときは・・・」ちょっと不安を感じたが、さっそく丸貝や半貝を使った。とられない・・・。突然のアタリを願って、その後も釣り続けた。
期待した時合いもなく時刻は5時をまわった。5時10分、半貝を横に動かそうとした瞬間、魚の引きを感じた。「うぉ、何かかかってる!」重量感のある手応えを感じたので、すかさず2度あわせをいれた。一気に底を切る。必死のすばやい反応にもかかわらず、「・・・・・・違う・・・」またもや良型カレイだった。「今日はあかん。」17時半、10時間に及ぶ戦いは終了した。今回は結果的にいうとこだわりが失敗の原因だった。おじさんのいう通りカセに乗った方が釣れた可能性はあったかもしれない。もはや団子で寄せて釣るというより、チヌの居そうな筏を選べるかどうか、回遊ルートに餌があるかどうかが重要だと思った。次回からは団子は不要。いよいよ博打みたいな冬場の釣りになったのだと実感した釣行だった。
この冬は舞鶴湾は調子がよさそうだ。行きたいところがいっぱいある。しかし、大丹生だけが取り残されるのはつらい。いや、きっと大丹生にもいるはずだ。大丹生で一人で大爆釣!そんな強欲なことを考える私であった。
釣果:だめでした。
(カレイはすべて30センチオーバー!・・・単なる負け惜しみですけど)