10月9日(日)    大丹生 (晴れ時々曇り)  中潮

 釣行前日の夜、西田渡船に電話を入れると、予約は防波堤に一人だけだった。「おーー、筏貸し切りや。雨上がりの秋晴れの日やのに。もらった!今度こそ爆釣や。」天が味方したと思った。
 午前3時40分頃自宅を出発。餌は団子(大)、丸貝、サナギ、氷、合計3900円。丸貝は黒鯛と高橋、ポイント釣具店のものを購入した。5時40分頃大丹生到着。「なんじゃこれは。」車、車、車だ。「ひえ〜、全然貸し切りじゃない。」びっくりしていると、佐藤さんも到着。前日お誘いしたところ、用事のあるなか、朝だけということで、わざわざ来てくださった。二人して出船。釣り客の多くは防波堤らしいが、筏のお客もこの様子だと多いと思った。おじさんが筏をどれにするか、聞いてくれた。筏を聞いてくれるときはあまり釣れてないときだ。前回同様、沖の筏にした。「人の多いときは端。」筏は案の定、家族釣れやカワハギ釣り客などを含め、しばらくして満杯となった。

 この筏は朝一によくアタリがあったので期待した。丸貝でしばらく落とし込んだが、反応がないので早々と団子投入。あっという間にカワハギ、サンバソウ、木っ端グレが集結。底にはさらにチャリコとフグも加わっているようだ。サナギはダメ。小さめの丸貝もダメ。餌の選択肢は500円玉より大きい丸貝に絞られた。チヌの気配は全くない。まあそのうちと思って、佐藤さんと久しぶりにいろいろ話しながら、打ち返しを続けた。そして・・・、アタリは突然やってきた。6時45分。大丸貝ハリス団子を投入して、しばらくすると、コン、コン、コンとあたった。そしてすぐに今度はもっと強くコン、コンコンとあたった。穂先に明確にアタリはでたのは初めてだったので、あわせた。「よっしゃ、かかった。チヌや。まあまあや。」意外と早く来たなと思いながら、どんどん巻いた。手応えからすると30代後半か。3分の2ほど巻いただろうか、突然穂先が跳ね上がった。痛恨、針はずれ・・・。「また、やっちまった。何という高確率でバラすんや。」天を仰いだ。気を取り直して釣りを続けるも、アタリはでない。いつものように単発か。でも、チヌのいることは確認できた。その後8時半頃に佐藤さんにも丸貝でアタリ。針掛かりしなかったが、まだチヌはいるようだ。しかし私にはアタリはない。嫌な予感がした。あれが最後のチャンスだったのかも。その後、佐藤さんは9時半に上がられた。

 佐藤さんが帰られてから、一人黙々とやった。全くダメだ。天気は秋晴れで暑いくらいだ。時間だけが過ぎていく。「あかんな〜。次は釣れるとこ探して行こうかな〜。久美浜かな。」14時になっても、15時になっても元気なのは外道だけ。今までの経験から、この外道達は日没まで元気なはず。「あ〜あ」ため息が何度もでる。「あとは夕方の一発だけやな。期待薄やけど。」

 4時半をまわると、もうだいぶ陽が傾いてきた。相変わらずの状況に思えたが、多少の変化を若干感じた。小粒の丸貝やサナギがきれいになくなる。その際にコツと小さいアタリがでる。チヌアタリには思えなかったが、今まではとられるにはとられたのだが、アタリがでなかったり、ビシビシと小アタリが続くかだった。もしかしてと思い、500円玉大の丸貝を落とし込んだ。着底とともに、本日2回目のアタリ。完璧に掛けた。「やった!」朝のチヌよりはるかに強い。40アップは間違いない手応えだ。「この1枚をとれば、朝のバラシも、昼間の苦労も帳消しにできる。」しかし、魚は筏下に入っていく。糸を出さずに巻き上げるのだが、浮きながら筏下に入っていくので、ラインの角度が変わらない。「やばい。どうやったら、出てくるんや。もうロープに完全に届いている。」祈るような気持ちでやり取りした。そして、はねた、穂先が・・・。「最悪。」茫然自失。朝と夕方の2回のチャンスを両方失敗。無茶苦茶落ち込んだが、その後悔しさがこみ上げてきた。もう一度針を結んで、再度投入。もちろんアタリはない。「まだいるかもしれん。もっとでかいのとれば、忘れられる。」どんどんあたりは暗くなる。チヌアタリとは確信できないが、5時15分頃、穂先にアタリが1度でた。「あきらめるな。」あせる。しかし5時40分になると日没も間近と感じた。「もうそろそろ片づけないと。」手荒いバケツを洗っていると、穂先にアタリ。あわせたが掛からなかった。これもチヌかどうかわからないが、外道が活発な時は、あわせるタイミングのあるアタリすら穂先にはでなかった。丸貝でラスト1投。あたらない。もう暗くて穂先が見えにくい。時間がない。餌を目立たせるため、追い打ち団子投入。「あたった!?おお?かかった!」どんどん巻く。最初の2枚に比べると、あっさり上がってきたがチヌだった。大きくはないが、救われた気持ちがした。そして、18時納竿となった。

 今年は全然ダメで、そのうちと思いながら10月になってしまった。もうそろそろ釣れる釣行記を書きたい。もう少し数を伸ばしたい。大丹生にこだわるのをあきらめようと思った。でも、久美浜行って二桁たとえ釣れたとしても、自分にとっては舞鶴で釣るのと価値が違う気がする。長い距離運転するのもつらい。今日みたいにとことんできない。やっぱり舞鶴が性に合っているし、次回も大丹生にこだわってみたい。良型混じりで二桁釣るのが目標だ。次は目標に少しは近づける気がなぜかしている。

釣果:1枚(33p)