3月13日(日) 吉田(雪) 大潮
2月に流れたが、トシさんの尽力により、親睦会を再度行うこととなった。しかし、前日より天気は大荒れ、開催は危ぶまれたが決行することとなった。朝5時に起床し、舞鶴に向かった。前日吹いていた強風はおさまっていた。途中、ボケ20匹、石ゴカイ500円を購入した(渡船屋さんで牡蠣を1000円買ったので、合計2400円)。天気もよく、道路の凍結もさほど心配することもなく綾部までは来れたが、舞鶴市内の様子はそこまでとは一変していた。そうとう積もっている。さらに吉田に向かう海岸道路に入るとすごい積雪だ。雪の中についた先行車のタイヤの跡をおそるおそる運転した。途中1度脱輪しかけたが、なんとかもちこたえた。「工藤さんや伊丹さん、大丈夫かな・・・」
吉田には7時半過ぎに到着した。すでに別所さん、ヒラマサさん、トシさん、そして別所さんやトシさんのお知り合いの皆さんは到着されていた。渡船場ではさがねのおじさんとおばさんが、一生懸命雪かきをされていた。その後ナガさん、そして岸本さん、最後に工藤さんと伊丹さんが到着されて、参加者10名がそろった。工藤さんと伊丹さんにおいては、冬場の釣りをされたことがない上に、ノーマルタイヤでの到着。まさしく命がけで参加してくれた。みんなで集合し、別所会長の挨拶で、和気藹々とした雰囲気がさらに高まった後、渡船を開始した。がじろうさんは今回仕事で参加できなかったが、我々のため、前日差し入れをしてくれていた。感謝した。当初はカセを利用するはずであったが、完全にカセの中が雪でうまっていたので、筏3台とカセ1艘に分乗した。朝は晴天で暖かく、1日中雪の予報を出していた気象庁はあていならないとその時は思った。
釣りを開始したのは9時半頃だった。私はヒラマサさんとナガさんと同じ筏に乗った。釣り始めてすぐ天候が怪しくなり、2時間もすると雪が降り始めた。寒い。ほぼ水平に雪が飛んでくる。その後も2時間周期ぐらいで天気が崩れる。30分ほど冷たい風、1時間雪、30分小康状態が続いた。雪が降る〜。「なんなん、今は3月も中旬やで・・・」「やめてくれ〜、勘弁して・・・」みんな黙々と巨チヌを狙った。冬場に結構釣りをするが、風はもっと強い時もあったが、積雪量では過去経験がないほどだ。「う〜〜〜ん、厳しい。」しかし、釣りの方は前回の反省を生かして、やれることはやったがアタリはでない。時間は刻々と経過して、夕まずめを迎えた。しかし、我々を待っていたのは4時からの今日一の吹雪だった。ナガさんが言った。「ここは八甲田山かー。」筏上がみるみる雪で覆われ、いろんなものが埋もれていく。牡蠣がどこにあるのか見あたらない。「寝たら死ぬぞー。」とてもじゃないが、チヌの写真を撮れるとは思えなかったので、かじかむ手で周りの写真を撮ってみた。
(寒さを我慢するナガさん、向こうに見えるのが岸本さん、伊丹さん、工藤さん。雪で視界が・・・)
(あっという間に雪だるまに変化していくヒラマサさん。)
猛烈な雪の中、予定の17時半までがんばったが、結局誰もチヌを手にすることはできなかった。当初の予定通り二人ペアぐらいで、各所にカセで分乗できれば絶対誰かは釣ったと思う。それだけの経験と技術と粘りをみなさん持ち合わせていたと思うが天気には勝てなかった。しかし、楽しかった。雪の中、やけくそでやってみて、学生時代に友達とバカをやって笑ったのを思い出した。まさしく、親睦以外の何も残らなかったが、よい思い出となった。舞鶴らしいかな・・・こんな天気も。
陸に上がると車が雪に埋もれていた。車の雪かきをひとしきりやった。吹雪のため、最後に簡単な挨拶しかできなかったのが残念だったが、倶楽部を越えて集まれる、こんな会にまた参加したいと思った。車に乗り込もうと振り返ると、さがねのおじさんが私の車に再び積もってくる雪を手ではらってくれていた。「釣れなくてごめんね。」と心で思った。トシさんからもらったイカナゴのくぎ煮という立派な釣果を助手席に乗せて家路についた。帰路は不思議と疲労感は感じなかった。
釣果:親睦