3月21日(月) 吉田(晴れ) 大潮
大丹生での撃沈が相当こたえたので、あえてこの流れを絶つべく、吉田への緊急出撃を敢行することにした。23日に仕事が休めそうだったので、迷ったが天気のよい21日に行くことにした。「天気のよい休日はよかったのは天気だけになるしな〜。平日釣行の方が絶対よさそうやけど・・・」撃沈のせいで、あせっていたのが判断に大きく影響していた。
当日は4時半に自宅を出発して、いつもの釣具店で餌を購入した。ボケ20匹、シラサ2杯、アオイソメ300円、合計2800円。餌を購入し終わると店主が「今日はどこいかはるの?」「吉田。どこか釣れてますか?」「昨日、大丹生で55センチあがったよ。どこともいいみたいやで。がんばってくださいね。」がびーーーん、ショック。「やっぱり、大丹生の筏におったんや・・・」がんばってという店主の言葉とは裏腹に、「今日はやばい。」と思った。渓流とちがって筏はギャンブル性が高い。よい流れと悪い流れがある。完全に悪循環にはまっていることを感じた。だいたい、緊急出撃してよい目にあったことは記憶にない。しかし、やめるわけにもいかず、気を取り直して吉田に向かった。
吉田には6時に到着。1番乗りだ。他の渡船屋さんの会話が聞こえてきた。「昨日も52センチが2枚あがった。長竿やけど。」相変わらず、吉田は絶好調みたいだ。おじさんをまたもや電話で呼んで、6時20分出船。おじさんはカセを沖の筏につけてくれた。「ここがよいみたいです。がんばってください。」おそらく、昨日釣れた場所なのだろう。ただ、吉田での2度の撃沈で自ら学んだことは、手前の筏がよいということだったので、本当は手前の筏にかけて欲しかったが、予約が入っていたのかもしれない。「まあ、今日は人も多いだろうから、そういう時は筏群の端の方が好きやし。それに手前がだめなら、沖に連れてって欲しかったので、場所はOKや。」と思った。
そして釣りを開始した。丁寧な釣りを心がけた。「丁寧に、丁寧に。小さな当たりも見逃さず。きっとグッと穂先が押さえられるはずだ。」大きなチヌとのやりとりを終始イメージしながら釣った。・・・・・・・・・・と、気がついたら、あたりは薄暗くなっており、あれだけいた釣り人はもう誰もいなかった。寂しくなっておじさんを呼んだのは、6時15分ごろだった。「ふ〜〜、1番最初に来て、1番最後までやった。」おじさんにカセを引っ張って戻るとき、あと2人が片付けをしていた。「なんだ、最後から3番目だったのか。」・・・でもそんなことはどうでもよいことだった。「最悪・・・、まったくダメだ。技術もなければ、運もない。」とつぶやいた。
おじさんによると、当日さがね渡船だけでも20人来られていたそうだが、全滅だったそうだ。他の渡船屋さんのお客も含めて、30人以上が撃沈した。なんたる日だ。おじさんもこのような日は記憶にないらしい。20日は18,9人来て半分の人が釣られたそうだ。こんな日を選択してしまった自分の判断が悲しかったが、同じように撃沈していった人がたくさんいる。会話を聞いているとよい目に遭っている人もいたようだが、私のように噂を聞きつけてやってきて、悲しい目にあっている人もいたと思う。「仕方ないな。」
でも、吉田での3連敗で気づいた。もう少し次回は自分なりの釣りをしようと。もちろん、イガイを餌に使うなど、新しい知識が増えたが、今の釣りは猿まねに近い。ただイガイを踏み割っているだけだ。もっと自分なりに考えた上で、新しい知識を取り入れた釣り方を工夫しないと楽しくないと思った。また、冬場は筏の選択が大きい。チヌの居着いている筏を見つけることが重要。自分で場所を考え、餌を選択できるようになるには吉田での経験がまだまだ足りないなと思う。上佐波賀へのリベンジも2年越しだった。来年の冬こそ吉田で大チヌを釣りたいと思う。欲を言うなら、場所負けしたときでも、なんとかチヌを呼び寄せて1枚釣れるようになりたい。難しいけど。次回であるが、流れを変えるには平か上佐波賀、でもやっぱり撃沈ついでに大丹生か吉田に行きたい気がしてきた。懲りませんね、ほんとに。
釣果:いつまで続くのか!撃沈ラッシュ