3月10日(金) 大丹生(曇り) 若潮
体調が悪いため、土曜日に出撃しようと思っていたが、ダメになった。金曜日に無理して釣行することにした。仕事もたまっているのだから、じっとしていればよいのに・・・。「こんな状態の方が、結果はよかったりして」と力無く考えた。
当日は4時過ぎに出発。餌はシラサ3杯、石ゴカイ、ボケ15匹、赤土(200円)。合計3700円。黒鯛釣り具のご主人によると、「大丹生もチョコチョコ釣れてるみたいですね。」とのことだったが、今日は上佐波賀に行くつもりだった。「また、勘がはずれたかな。」と思ったが、上佐波賀に向かった。6時過ぎ上佐波賀の筏が見えるところまでやってきた。「誰も乗ってない!よっしゃ、独占や。」渡船小屋に到着。小屋のドアに1枚の張り紙が・・・。「3月10日(金)休みます。」ガーーーン。やられた。仕方ないので下佐波賀に行くが、乗り場の小屋すら空いていない。「今更、吉田や長浜に戻る気力はない。大丹生に行けということか。」大丹生には6時半ごろ到着した。
「筏に行くんか?」「うん、筏」私は筏しか行かないのを知っているのに、おじさんがこの質問をするのは、調子がよろしくないのだろう。まあ、気にしてないけど。上がった筏は沖側、一番渡船場より。最近49pが上がったらしい。大きなかごに2杯のカキゴミをもらって釣り始める。最初は落とし込み。モーニングを期待するがダメだった。落とし込みの後はカキゴミを撒きながら釣った。特に反応なし。7時半頃、今度はシラサの底撒き。すると一気に反応が。小さなアタリで、シラサがかじられる。最初こそ、期待したがすぐに外道だとわかった。どうも大量にハオコゼがいるらしい。フグも若干いる。シラサがすぐやられる。もちろん石ゴカイやボケも同じ。遠投や牡蠣ロープのなくなった筏の中を釣るなど工夫したがチヌアタリはない。11時頃までに釣れたのは20p後半のカレイが2枚だった。
「どうやったら、釣れるのかな〜。」このまま、1発にかけて、ゴミやシラサを根気よく撒いてもいいけど、いつもやってるしな。「この時期に必ず釣れるセオリーなどない。フィーリングでやろう!」カキゴミのかごが目に入った。カキゴミの中にはイガイや小型のカキ、もちろん泥と一緒に大量のゴカイ類、カニなどが見える。「いってしまえ!」一気にぶちまく。ドバドバと音をたてて沈んでいく大量のゴミ。水面が茶色になる。「うーーーわ・・・。釣り人のやること違うな〜。」鼻がつまり、腰がだるい。のどもいたい。思考力が低下していたが、手が次のかごに。二杯目投下!ドバドバドバーーー。撒き餌というより環境破壊に見える。しばし、自分のやったことに茫然とした。気分は完全にブルーだった。「しばらくは釣りならんかもしれんけど、3時向けての撒き餌や。」そう自分を納得させた。「でもあんだけ栄養満点の撒き餌をしてしまうと腹いっぱいになってしまうかも。」と心配になった。
ハオコゼは相変わらず、活発だ。「海底は餌だらけのはずなのに、こんなシラサ1匹みつけるんや。大量に餌まいても釣れるかも。」なぜかちょっと安心した。11時50分、誘ったシラサに小さいアタリ。ハオコゼと大差なかったが、あわせた。確かな手応え。強いがチヌではなさそう。カレイでもない。よくわからなかったが、もしかしたら中型のチヌかもと考えて慎重にあげた。水面下に魚が見えた。「何?黄色い丸太・・・。アイナメ?」40pオーバーのアイナメだった。「でか・・・、初めてみた。こんなでかいの。」アイナメの口のなかは、喉元までゴカイがあふれていた。「ゴミの効果か・・・。」
その後も、ハオコゼに嫌気がさすなか、根気よくやった。しかしあまりにもとられるので、ゴミの中から、数個だけ拾い出していたカキの半貝でやった。カキの半貝にはハオコゼはさわってこない。「こんなことなら、もっとカキを拾うべきだった。」3時、カキにアタリ。しかし、つっつくような小さいアタリのみ。あわせどころなし。アタリがなくなったので、穂先をあげると重みを感じたのであわせた。「のった!頭をふっている。しかし、突っ込みはない。30p前半のチヌか。やった。」ところが、上がっていたのはまたもや、ボラのようなアイナメ。40pオーバー。「あ〜あ」
結局しんどいなか、6時までやった。夕方の時合いは、小型カレイ2枚だった。精魂尽きた。心底疲れた。「絶対、明日は病気が悪化する。しばらく釣りに行く気もなくなった。」フラフラの状態で京都に戻ったのは8時過ぎだった。・・・しかし、今は次の作戦を考えている。3月攻勢。また行くぞ。
釣果:釣れません。いい釣り方ないかな〜。