8月23日(水) 上佐波賀(晴れ) 大潮
今回は私が発案した、「がじろうさんちに泊まって、翌日釣り」という迷惑な計画が、がじろうさんの好意で実現した。前日の夕方、自宅を出発し、がじろうさんの家には19時に到着した。その後、一息ついてすぐに、縁側でバーベキューをした。蚊もおらず、涼しく、バーベキューもおいしかった。その後、裏山で虫取り。(といっても実際取ったりしないけど。一度でいいので、オオクワガタを見つけてみたい夢はある。)家の中で、一息ついて入浴し、大きな部屋で就寝となった。私にとっては、とても穏やかで、思い出に残る舞鶴の一夜となったが、人を家に呼ぶのは大変な準備がいる。「がじろうさん、ありがとう。」
次の日は4時前に出発し、上佐波賀に向かった。4時30分到着。この日は多頓会の方と待ち合わせをしていた。しばらくすると、大本さん、佐藤さん、田中さんが来られ、しばし歓談した。5時出船。多頓会のみなさんは、お互い仲が悪いということで、それぞれ別の筏に乗られた(笑)。私はがじろうさんと乗った。「さあ、上にリベンジだー。」気合いの第1投。・・・反応なし。その後も反応なし。そして・・・・・・・・・・・、17時、釣りが終わってしまった。当日の2人の釣果は、チャリコ1,アジ1、小ハタ3,ハオコゼ1、コノシロ1、ヒイラギ1であった。釣れた外道をあげると、結構忙しい釣りに思われるかもしれないが、一日を通して、丸貝、サナギには私はゼロ、がじろうさんが落ち込み途中に1度丸貝を割られただけであった。それどころか、半貝、シラサもほとんど無傷であがってきた。オキアミですら、取られることは稀であった。手の打ちようのない状態だと思ったし、実際大変厳しかった。しかし、今考えるとより食い込みのよい餌をメインにして、その餌を更にアピールするような釣りをしたら、1枚くらい拾えたかもしれない気がする。このような状況も考えて、今回はシラサも用意したが、私は大きめ丸貝の一発狙いに徹してしまった・・・。朝と夕方に電話をさせてもらった黒鯛釣具店のマスターは、長浜で同じような状況の中で夕方に2枚釣られた。まだまだ柔軟な釣りをする頭も技術も不足していると感じた。
当日であるが、我々の乗った15番は寂しい状態だったが、13番では1枚、そして18番の佐藤さんは5枚釣られた。しかもその5枚のうち1枚は49、他の4枚も40弱から43pほどの良型揃いだった。6時半までに丸貝の落とし込みで3枚、その後8時半までにやはり丸貝で2枚追加された。佐藤さんによれば「サナギはボロボロにされるので、丸貝を中心に攻めた。」とのことだった。「15番とは全然違う状況だったのだなあ」と思った。
筏からあがってしばらくして、がじろうさんが言った。「和田さん、上では素直に筏選ばないといけませんね。」ハッと思った。「さすが、がじろうさんだ!感じるポイントが違う。」私は、各筏の最近の釣果は当然重視している。でも一方ではすぐに「人が乗らない筏や人がやらない方向で釣ってやろう!きっと場が荒れてなくて釣りやすかったり、チヌがスレておらず、いっぱい釣れるはず。」と思ってしまう。どちらをとるかはその時次第。今回の敗北も、「今日ははずれた。」くらいにしか思ってなかった。しかし、がじろうさんの一言で、一昨年の同時期に上佐波賀で同じような経験をしたことを思い出した。忘れたわけではないが、一昨年の傾向として片づけていた。でも、釣り場全体の広さ、その時期の人の入り具合なども考慮すれば、釣り場ごとにある程度の傾向はでるように思う。自然相手なので絶対はないが、釣り場ごとの特徴を自分なりにつかむこと、そしてその知識(経験)を生かした釣り場や筏選びをする楽しみを次回からはもっと追求しようと思った。
筏から上がって再び多頓会の方と話した。みなさん、とても気さくで愉快な方だった。帰路はこんな時期に4連敗したにもかかわらず、すっきりした気持ちだった。お泊まりも楽しかった。そして、人の輪もひろがった。釣りのアイデアも浮かんだ。次回も同じ上佐波賀。今度は納得できる釣りをしたい。
釣果:いいときもあるけど、だめなときもある。秋は釣るぞ!