11月25日(土) 大丹生(晴) 中潮
「週間釣り場速報」を見ていると、大丹生にカワハギが結構いるらしい。今年は外道もほとんどいない状態の釣りが続いていたので、カワハギのいる海が懐かしくなった。大丹生に行ってみようと思った。
私の印象に残っている舞鶴は上から下まで、カワハギだらけでうんざりするような海だった。でもそんな海はもうずいぶん昔の話になってしまったのかもしれない。当時、丸貝やサナギを使うことを知らなかった私は、半貝やオキアミ、シラサを付けて一日中カワハギに餌やりをする結果を繰り返していた。同じ状況の中でシラサで爆釣する名人に出会ったのは大丹生だった。今から考えると、おそらく団子なしのエビ撒き釣りだったのだろうが、私の頭の中は「???」だった。外道さえかわせれば、結構チヌはいた。丸貝やサナギを多用することで、だんだん釣れるようになった。何度か、大丹生で良い目もした。やっとカワハギの海に慣れた頃、大丹生で工事が始まった。工事が進むにつれ、筏の釣果は落ちていった。最近は完成した防波堤に多くの釣り人がのるようになり、筏は更に厳しい状態となっている。風景も筏の位置も変わってしまったが、それでも大丹生で釣りたいという思いは消えない。かかり釣りの難しさ、釣れたときの喜びを教えてくれた海だから、そこで再び爆釣できればきっとすごくうれしいに違いない。そんな気持ちになりたくて、また大丹生に行ってしまう。
当日は午前4時過ぎに自宅を出発した。黒鯛釣具店に到着すると、「舞鶴湾筏の春夏秋冬」の管理人さんがおられた。「またも寝坊か」と心配されていたようだ。苦笑い。マスターからカレンダーを頂いた。三人でしばしの歓談のあと今日も気持ちよく店をでた。「カレンダーか・・・。もうそんな季節になったんだ。定期的に釣りに行き、次回こそはと思いながら季節が過ぎていく。どんどん月日が経つことは手放しで喜ぶことではないかもしれない。でも、そんな繰り返しに満足している。」
大丹生には5時45分頃到着。6時過ぎ、西田のおじさんに挨拶して出船。筏群の真ん中の筏にのった。丸貝の落とし込みには反応がない。しかし、しばらく続けているとシラサには反応がでだした。予想通りカワハギがいるようだ。団子を投入すると更に活性が上がったようで、サナギも突くようになる。「おーー、ええ感じや。がんばれ、カワハギ!」しかし、それ以上のことは起こらない。カワハギの数も他の釣り場よりは多いが、たいしたことはなさそうだ。シラサは落とし込むととられるが、団子に包むと発見されないこともある。そのうち、満腹したのかサナギへのアタリは減ってきた。チヌが寄ってくることを期待して釣り続けるが、丸貝やサナギ、特に丸貝への反応はゼロ。アジもボラもいない。生息を確認できたのはカワハギ少々、ハオコゼ、海毛虫、チビハゼ、チャリコなど。途中、激励の電話やメールをもらい、いろんなことをやってみたが結局アタリはでなかった。17時に納竿した。完敗だった。11時間近く釣りをしたが、あまりに単調な釣りだったので、時間の経過がわからない一日だった。今シーズン一の完敗のように感じた。
西田のおじさんに「正月に来る。」と約束し、5時過ぎ、大丹生を後にした。街にはイルミネーションが目立つようになってきた。本格的な冬ももうすぐ。しかし、変人組合に寒さは関係ない。そろそろスタッドレスに履き替えるとしよう。
釣果:次はアタリがでますように・・・