7月16日(月) 長浜(曇りのち雨) 大潮
このところ、がじろうさんの勢いが止まらない。友達を失うほどの釣れっぷりだ(笑)。連絡をもらうたびにびっくり仰天してしまう。特に上佐波賀の良型27枚は想像もできない。もちろん上佐波賀に関する情報は丁寧に教えてもらったので、すぐにでも行きたいところだったがそうもいかなかった。やっと釣行が可能になったのは、台風後の月曜日となった。しかし上佐波賀は候補には入れなかった。まずは情報がこのときまでにすでに広がっており、人が多いことが予想された。そして一番の理由は、がじろうさんに驚かせられっぱなしだったので、何とか今度は自分がびっくりさせたかった。上佐波賀でがじろうさんを驚かせるにはがじろうさん以上の釣果をださないといけないが、それは不可能。「どうしよう・・・。そうや、がじろうさんのHGや!ここで大釣りできれば、びっくりしてくれるかも!」という訳で、釣行先は長浜に決定した。前日、岡本渡船に電話すると手前の筏群でよい釣果がでているとのことだったが、最初から雁又に行くつもりだったので雁又の8番を予約した。イガイ釣りは人があんまり入っておらず、さらにイガイでの釣りがされていない方がよいとの思いこみがあったので、尚更好都合だと思った。
当日はあまり寝られず、早目に自宅を出発した。途中、黒鯛釣り具で団子(小)、丸貝、サナギを購入した。雁又は流れがあるので、どうしようもない時は早々に団子を使う気もあった。うどんを食べて、長浜に到着したのは4時10分頃だった。4時30分頃、薄暗い中で釣りの準備をしていると小チヌ倶楽部の三好さんとこたろ−さんが来られた。何となくお会いできるような気がしていたので、うれしかった。しかも三好さんは雁又の7番を予約されていた。狙いも全く一緒だった。しばらくすると今度は岸本さんに出会った。久しぶりの再会だった。そして我々を含んで10人で出船した。海の色はよく濁りが入っており、いかにも釣れそうな雰囲気であった。
釣りの開始は5時20分頃。はやる気持ちを抑え、まずはイガイを10個ほどパラパラ撒いてから仕掛けを準備した。イガイはまっすぐ沈んだので潮は流れていない。第1投!「早く着底しないかな・・・、あれ?もう着底してもよいころなのにまだ糸がでてるぞ。」ふと穂先をみるとラインが相当斜めになっている。「潮流れてるやん。」流れてないと思って油断したので、落下途中なのか、着底してから流されているのかわからない。仕方ないので巻き上げで再度落とし込んだ。糸が一瞬ふけたので着底は確認できたが、すぐに流され始めた。するとすぐに穂先が揺れた。アタリなのか、糸ふけが押し流されてでた時の揺れか判別できなかったが、思い切ってあわせた。ガツン!いきなりのった。「来たー!良型や。引く引く。結構強いぞ。」何度かの締め込みの後上がってきたのは、一目で40アップとわかる良型だった。「よっしゃ。」イガイパラパラの後、またイガイを落とし込む。2回目くらいに落とし込むと着底後すぐにあたってきた。フワフワフワと穂先が動いた。三度目のフワであわせた。またかかった。今度は先ほどより更に強い。魚は左に走ったが何とか一発目の走りを止めて巻き上げる。大型間違いなしの引きだった。しばらくのやりとりの末上がってきたのは、40p後半のチヌだった。「今日はきたぞー!」このまま入れ食いかと思ったが、その後しばらくはアタリがない。「がじろうさんが言ってたな、3枚ほど釣るとしばらくアタリが止まるって。まだいるはずや。」20分ほど経過した6時過ぎ、やはり着底直後にアタリ。またもや良型がかかった。もうあと少しまで巻き上げたのだが、バレた。「あれ・・・、何で?針折れてるやん。」残念だったが仕方ない。底でのバラシではないので、影響はないと考えて集中する。しかし、アタリがでない。潮が流れているので、撒き餌も効かない。1時間ほどが経過した。
7時になったがアタリはない。魚の活性が落ちたのか、警戒しているのかわからなかったので、外道の様子を探ろうと当日初めてサナギで落とし込んでみた。細かいアタリがでた。適当にあわすがかからなかった。「フグか?」もう一度サナギで落とし込むとまたすぐに触ってきた。今度は確実に掛けて正体を見極めようと待った。しつこく触るが我慢すると7,8秒後少し穂先が曲がった。「おりゃ、うお?」外道だと思ったがチヌだ。強烈な勢いで筏下に突っ込んでいく。必死で止めようとするが、そのままズルズルと引き込まれて一度も巻くことなく2号ハリスが吹っ飛んだ。「あかん、完敗や。それにしてもデカイのがいるな〜。」場が荒れてしまったことは確実だったが、手に負えないチヌだったので諦めるしかなかった。またアタリの無い時間となってしまったが、今度はチヌが散ってしまった気がした。7時半、全くイガイにアタリがないので、「サナギを食うチヌもいるなら丸貝好きのチヌもいるだろう。それに目先を変えるのもいいかもしれん。」と思って丸貝を落とし込むとすぐにアタリがでた。「餌変えたら食ってきた!」今度のチヌもよく引く。またもや、良型ゲット。7時半で3枚。「まだ、いるぞ!」がじろうさんのペースには及ばないが、状況からしてまだ釣れる気がしたきた。その後、小さいあたりで1度イガイがなくなったが、8時前からは気配を感じられなくなった。更に一気に疲れが出てきて集中力も落ちた。当日は風邪気味を押しての出撃だったので、体力が早くも尽きてきた。更に腹痛のため、一旦8時半に陸に上がってトイレに行った。9時頃から再び釣るが海からは反応はない。それでもイガイの落とし込みで粘った。時刻は10時半になった。がじろうさんやマーやんの話しからすると一旦アタリがなくなっても、粘ると何時間後かに再び時合いを迎えるらいしことは聞いていたが、当日は潮が強く流れる時間が長く、落とし込みはやりにくかった。またサナギや丸貝にもアタリがあったので、ハリス団子に変えた方がよい気がしたので、団子を投入することにした。
団子を投入して1時間もすると団子アタリがでだしたが、チヌではなさそうだった。しばらくして結構な手応えの魚をかけたが、ばらした。たぶんウグイかボラのような気がしたがその後団子アタリはなくなった。12時頃からは天気予報に反して雨が降ってきた。体力、根気が低下。1時間に1回のペースでサナギや丸貝に小さなアタリがあったが掛けきらなかった。当日は外道がほとんどいなかったので、チヌだったかもしれない。雨は降り止むことはなかったので、体が濡れ始め、三好さんとともに16時納竿とした。
筏から上がるとがじろうさんが来てくれていた。長浜を選んだ理由を話すと苦笑いされていた。今のがじろうさんをびっくりさせることなど、そもそも無理な目標だった。しかし当日は雁又とは違い手前の筏群は厳しかったらしく、また上佐波賀もすごい人だったそうだ。それを考えると釣り場の選択は結果的にうまくいったと思った。次回もいろいろな釣り方を工夫しながら、釣果を出せるようにしていきたい。
釣果:3枚(48.5・45・44p)