７月２７日（金） 大丹生（晴） 中潮
前回釣行に行ってから１０日間休みなし。やっと代休をとって釣行が可能となった。行き先は今年釣果のない大丹生。例年、この時期からは釣っている。「きっと腹を空かしてチヌが待っているはずや。」いつもの強欲な幻想が浮かんでくる。がじろうさんに出撃を伝えると、午前中一緒に付き合ってくれるといううれしい連絡を受けた。前日あまり寝付けず、午前２時前自宅を出発した。途中、黒鯛釣り具店で団子（小）、丸貝、サナギを購入。大丹生には真っ暗な４時に到着した。４時２０分、がじろうさん到着。しばらく話していると、夜が明けてきた。おじさんを起こして４時５０分頃出船した。
当日は平日ということもあり、釣り人は筏にはいない。筏群の真ん中付近の筏を選ぶ。しかし、筏に到着するとびっくり。毛虫の大発生だ。「ひぇ～すごい数だ。」おじさんがバケツで流してくれたが、なまじっかな数ではないので、毛虫との戦いを覚悟して筏にあがった。岸に向かって右に私、左にかじろうさんが釣り座をとり、まずはイガイの落とし込みから始める。朝一ズボを期待する。「来るぞ、来るぞ。さあ来い・・・・・・・・・、あれ？」いっこうにアタリがでない。「なぜ？」がじろうさんにもアタリがないそうだ。３０分経過しても、１時間経過してもアタリは一度もない。「やっぱり甘かったか。チヌはおらんみたいや。」大丹生に付き合ってくれるのはがじろうさんぐらいしかいないのに、読みをはずしてしまったことを後悔し始めた。読みといっても私の希望的観測でしかないのだが・・・。更に時々毛虫に刺されるというおまけが付いてきた。「悲惨・・・。」
６時４０分、イガイ釣りをマスターしたがじろうさんはイガイで粘られていたが、私は路線変更。団子の投入を開始した。８時、団子にかすかな反応が出始める。コノシロが寄ってきた。８時５０分、丸貝ハリス団子にアタリ。突然穂先が入るアタリだった。チヌっぽいアタリだったが、ハリスには団子がまだ付いた状態だったので、スレアタリと判別できなかった。「でも、もしかしたら・・・」しばらく団子をきった９時１０分、イガイを落とし込んでみた。しばらくするとかすかだが、当日初めてイガイに小さな引き込むアタリがでた。穂先を下げて一呼吸おいて適当にあわせた。「うお！かかった。引きからしても、餌からしてもチヌのはず。」結構な手応えに思え、必死でやりとりした。魚がしばらくすると見えた。「ちいさ。」大丹生初チヌのプレッシャーで強く感じたようだった。しかし、とにもかくにも１枚釣れてほっとした。「小型でもいいや。大丹生にチヌがいることを数釣って証明したい。」
その後３０分ほどは餌を食いちぎられたり、あわせ損なったりと何度かチャンスはあった。しかし時間の経過とともに、本隊が到着するのではなく、数少ないチヌが去ってしまう状態となってしまった。がじろうさんは私が釣る前から針の号数を落とし、チヌが小さいことを予測していたし、外道の様子も把握し、シラサがよいと言っていた。イガイと丸貝の落とし込みを続けていたのに、流石に洞察力があると感心した。状況は好転しないまま、１１時４０分がじろうさんが上がられた。予定ではがじろうさんとともにいったん陸に上がって昼寝の予定だったが、釣果も上がらなかったので釣り続けた。
１２時過ぎより団子へのアタリが強くなってきた。１２時半、巨ボラを釣った。団子を打つことによって状況が変化しているのはわかるが団子は小を買っていた。昨年はこのような状況の後チヌが釣れたのだが・・・。結局１８時まで粘ったが、ボラを寄せるまででそれ以上の変化は感じられなかった。団子により魚の活性が上がっていたように思えたので、今回は団子の小を買ったのは失敗だった。唯一団子に関係なく寄ってきた生物の写真を撮った。サナギに反応したようであった。針のついていないサナギを与えた。
陸に上がると西田のおばさんが工事について話していた。裏山が崩れた時の対策に高さ６メートルの壁を行政が造ってくれるそうだ。そう言われて見上げると裏山は急勾配で結構高い山だった。何年も通っているのに今更気づくとは・・・。でも安全性が確保されそうでよかった。１８時２０分、大丹生を後にした。まだ明るい舞鶴市内を走っていると急に眠たくなった。ゴリラが道路を渡っているように見えたが、よく見ると前の車だった。「いかん。確実に事故を起こしそうだ。」空き地で２０分ほど仮眠し、無事京都にたどり着いたのは２０時半だった。当日は晴れていたが風があってまだ過ごしやすかったが、やはり夏の直射日光は体力を奪ったのだろう。寝不足状態での１日の釣りは体力的に厳しいと思った。釣りたい気持ちを抑え、半日でやめるか、十分寝てから行くか、途中上がって昼寝をするか、考えて釣りをしようと思った。趣味は楽しむもの。安全第一。
（大丹生、初チヌ！）
釣果：１枚（３１.５㎝）
