9月15日(土) 大丹生(晴のち曇り) 中潮
なんとか大丹生で良型を釣りたくて、連続して大丹生に行くことにした。団子(大)、サナギ、シラサ半杯、丸貝を持って大丹生には5時過ぎに到着した。5時半頃出船。前回と同じ沖側の筏に上がった。3連休の初日であったが、筏には櫻井渡船を含めて私だけであった(昼から4人来られた)。落とし込みは早々に切り上げて、6時頃より団子を投入した。しっかり団子を打って寄せて釣ることを目指した。丸貝やサナギには全く反応がない。シラサでやると、チャリコやハタが釣れる。外道は前回同様。打ち返しのスピードを上げる時や集中が切れそうな時はシラサを付けたが、基本は丸貝とサナギで釣り続ける。
「今日もあかんな〜。」と感じ始めた7時40分、「小さい丸貝にアタリがないなら、巨丸貝だ!」と黒鯛釣り具で購入した歯ごたえのありそうな国産アケミ貝を投入した。着底後、しばらくして一瞬フワフワしたアタリがでた。「あの貝の大きさからしてチヌか。」次のアタリにあわすために構えるがアタリはでない。餌を回収するときれいになくなっていた。「お。やっぱりチヌアタリやったんか。早くもチヌが寄ってきたか!」一気に緊張感が高まった。集中して釣る時間帯が続く。8時45分、今度は貝が割られて上がってきた。普通サイズだったが、国産の堅い貝だったので、チヌが割ったのだろうと思った。さらに9時頃にも小丸貝が潰れて上がってきた。これは国産ではないので、フグの可能性もあると思ったが、チヌの気配は感じる。表層にアジやコノシロが回遊し、底にもコノシロかボラがいる。魚の活性は高い。「今日はいける!」
しかし、勝負の時間帯と考えていた9時半頃よりトーンダウン。表層も底も何もいなくなってしまった。流石にシラサを付けると何らかの外道にがじられはしたが・・・。その後は3時間毎ぐらいに表層にアジやコノシロが戻ってきた時に、底でも多少反応がでるが、釣れるのはシラサでチャリコ、小丸貝でフグ。サナギや大きな丸貝はさわりはするが一度もかじられなかった。4時頃、小雨が降って避難箱に入り、その時放置した小丸貝が潰された以外は、チヌアタリを一度も見ず、日が完全に落ちた6時半に納竿とした。
当日は昼寝もせずに集中して釣ったつもりだった。でも結果は完敗。「何で、こんなに釣れないんだよ〜。」今年は大丹生に8回来て、釣ったのはわずかに2枚。ボウズは6回を数える。昔は鬼門の釣り場がたくさんあったが、今は大丹生が一番の鬼門となっている。「魚影が薄いせいか・・・。いやこれをへたというのか・・・。」釣り場を選ぶのも釣りの大きなポイント。勝算があると思ったから選んだわけで、自己責任。ということは釣れなければ、「へたくそ」ということだ。「あ〜あ・・・。」そんなことをごちゃごちゃ考えながら、陸に上がるとがじろうさんが来てくれていた。開口一番、がじろうさんに大丹生敗北宣言をした。「今年はもうあかん。よう釣らん。あきらめるは・・・。」するとがじろうさんが言った。「そんなことできますか?」いつもがじろうさんは見事に真理をつく。「そうやな、そんなこと言ってまた行くんやろな。大丹生爆釣はライフワークやし。」
帰路次回の釣りを考えた。「しばらくは他の釣り場に行って、またあらぬ妄想を抱けるようになったら大丹生に来よう。」冬場の1枚、厳しい中の1枚、そして大丹生の1枚。釣りにはいろんな楽しみ方がある。
釣果:まいりました、大丹生殿