10月21日(日) 白杉(晴) 長潮
今回は久しぶりに佐藤さんとご一緒することになった。釣り場は白杉の山弘渡船さんだ。魚影が濃く、筏数も少ないので休日でも期待がもてる。当日は、3時半過ぎ自宅を出発した。黒鯛釣り具店で団子(中)、丸貝、オキアミLパック、サナギ、シラサ半杯を購入。つまりとりあえずすべて買った。釣り場には5時半前に到着。佐藤さんはすでに到着されていた。そして薄暗い中、出船となった。1号に私と佐藤さん、3号に2人が降りた。後で2号にも3人釣り人が来られた。岸に向かって左に私、真ん中に佐藤さんが釣り座を構え、6時前には釣りを開始した。いつものように丸貝での落とし込みから始める。前日は非常に厳しい状態だったらしいが、それでも朝一は期待する。しかし数投するも反応はない。釣り座を離れて、トイレ横などのポイントを探るが、そこも全く反応がない。「低活性か・・・。」と思ったが、朝一より巨大な団子を数個投入した3番の岸向きで釣られていた釣り人はアジやフグなどをあげていたので、魚がいないわけではない。7時頃より、活性をあげるため団子釣りに切り替えた。我々が団子釣りを始めると3番の釣り人の竿が曲がった。今度は外道ではなさそうだ。上がってきたのは、25pほどのチヌだった。「チヌ、いるんや!団子に寄ったか。」その後もその釣り人はポツポツと1時間の間にあと2枚小型を追加した。こちらも表層に木っ端グレ、ボラも早々に寄ってきた。時々チャリコを中心に、キス、フグ、ハタ、アジなど多種多様な外道が釣れる。外道はいろいろいるが、底ではシラサやオキアミが瞬殺される状態ではない。「チヌも食うようだし、餌もある程度残る。チヌさえ寄れば、釣りやすい状況だ。今日は釣れる。」と思った。
8時半、落とし込みの後、、しばらく放置していた丸貝に明確なアタリがでた。「よしかかった!丸貝やし、チヌやろ。」上がってきたのは30pほどのチヌだった。「やっぱり釣れた。これからや!」しかし、その後はアタリがでない。まだ本格的にはチヌは寄っていないようだった。「外道の活性は上がっている。あと2時間もすれば、きっと釣れ始める。」そう考えて打ち返しを続けた。1時間経過したが全く変化はでない。3番の釣り人も朝のペースだと数釣り状態になりそうだったが上がっていない。「う〜ん、おかしいな〜。チヌはいると思うんやけど・・・。なんでやろ。ボラもあたってくるし、外道もいる。チヌだけおやすみはないはずや。」やや、集中力が低下した10時、オキアミを餌に投入した穂先にアタリがでた。あわせるとまだ団子の中に餌が入っていたようだった。「しまった、。ボラのアタリか。団子われてなかったんか・・・。」ところがあげてきた針先に大きな鱗がついていた。明らかにチヌの鱗だった。「デカイチヌが触ってたんか。しまった。でもやっぱりチヌはいるんや。」再度気合いを入れてがんばる。シラサやオキアミでも釣りになる状態だったが、丸貝で釣りたかったので、丸貝を団子に混ぜたり上撒きして粘った。佐藤さんはエビを中心に攻めていた。時々それっぽいアタリがでるようだった。12時頃とうとう佐藤さんがかけた。上がってきたのは小型だがチヌだった。13時半、3号の沖向きの釣り人が納竿された。岸向きで3枚あげられていた釣り人がその釣り座に移動した。「朝釣れたのだから、釣り座かわらんでもいいのに・・・。」と思った。
2時頃、3号の釣り人がチヌをあげた。「ほ〜、場所移動正解や。潮が悪いわけではない。チヌは口使うんや。こっちは何でアタリがでないんやろ・・・。やっぱりボラがあかんのか。今のチヌは気合いがなく、ボラ怖がってるのかも。」その後も3号の釣り人は20分間隔ぐらいで竿が曲がった。2,3枚追加しただけでなく、良型と思われる魚を2回ほど筏下に潜られバラシていた。「何が違うんやろ・・・。」朝一に巨団子を投入されていたので、普通の団子釣りと思ったが、観察するとほとんど団子は打っていない。餌は午前はシラサとサナギで釣ったと言われていたが、2本竿の少なくとも1本にはボケを付けている。餌を落とし込むとアタリがあるまで放置。「う〜ん、やっぱり団子で魚を寄せまくるのは逆効果か・・・。」佐藤さんも同じように感じられていたようで、二人で「冬の釣りやな。」と話した。結局納竿の4時半まで、我々二人はろくなアタリを出せずに撃沈したが、3番の釣り人を40p弱の2枚を含んで6枚ほど釣られた。一見何の工夫もない釣りに見えたが、状況に応じた釣り方だったのだと思う。ここのところ感じていた団子の投入と外道の活性に関する疑問を解消する釣法だった。もちろん釣り場やチヌの群れの大きさ、チヌのサイズにもよるだろうが、自分の釣り方の一つ入れようと思った。
当日は2号でもバラシがあったらしいがチヌはあがらなかった。状況としては厳しかったと思う。私個人としてもここのところ、緊張感のある釣りがまったくできず疲労感がたまってきた。しかし、今回は佐藤さんがいてくれたので、時間の経過は早く感じたし、いろいろ相談しながら釣ったので勉強にもなった。次回は3号の釣り人の釣法をヒントにしながら、工夫して釣ってみたい。また状況が変化しているとは思うが・・・。「とりあえずボケは買おっと!」
釣果:1枚(31.5p)