2月4日(日) 大丹生(曇りのち晴れ) 大潮
4時50分に起き、5時過ぎに自宅を出発。小雨の降る中、車を走らせた。黒鯛釣り具店に到着し、シラサ2杯を購入した。ボケは売り切れであった。シラサが好みより若干小さなものが多かったので、途中、大きめのシラサがうりの違う餌屋さんに寄って、オキアミとシラサをもう1杯購入した。「うちのは大きいでしょ。」「う〜ん、確かに大きいのもいるけど・・・。でもあんまりかわらないような・・・。」「韓国産は大きいのよ。他の店は中国産やから。」「じゃあ、1杯買うは。あと、3,4匹大きいの入れてくれへん?」おばさんは、黙ってシラサを10匹ほどすくってきて、3匹大きいのをつまんでいれてくれた。「シラサを1匹買いせなあかんな。」「・・・・・・・・」無理なことを言って、怒らせてしまったようだ・・・・・。
なか卯でうどんを食べ、大丹生へ急いだ。クレイブリッジを渡った。トンネル前を左折すれば、上佐波賀。前回のよい釣りがふと脳裏をよぎる。「調子にのると、返り討ちにあうことが多い。でも、釣れそうな気がする釣り場の方が、前向きに釣りができ、結果的によい釣果に恵まれる事も多いしな・・・。」大丹生に到着したのは7時を少し回った頃だった。しばらくすると、おじさんがにこやかに登場。「おじさん、金曜日に電話で言ったんやけど、牡蠣を1000円分売ってくれへん。余ったら持って帰って食べるから。」おじさんはわかったという感じで、船着き場に歩いていく。「あれ・・・、牡蠣の置き場はそっちじゃないけど?」と心でつぶやく。すると、おじさんは船着き場から大きなスカリを引き上げた。中には大量の牡蠣が入っていた。「これ持っていったらよい。小さいのが多いけど、餌には使えるやろ。」未練がましく上佐波賀のことを考えた自分を思い出すと、おじさんに申し訳なく、同時にやっぱり大丹生に来てよかったと思った。「おじさん、ありがとう。」
7時半過ぎもう一人の釣り人と出船した。「筏に行くんか?」「うん、筏」降りたのは前回と同じ筏。イガイや潰した牡蠣を撒きながら、釣りを開始した。餌は牡蠣の半貝5.シラサ4、オキアミ・イガイ1の割合で付けた。あたりはほとんどでない。牡蠣の半貝でフグに2,3回、針ごと持っていかれたほかは、シラサの底撒きによって活性の上がったアイナメを数匹釣っただけで、一日を通してドッキッとすることは全くなかった。根気よくやったのだが・・・。釣りたかったが、釣れる気がしなかった。
昔ある人が言った。「かかりをやる人は変わっている。釣れている釣り場に行けばよいのに、なぜか特定の釣り場にこだわる。」と。そう、そんな釣り人が舞鶴にも多いと思う。私にもそういうところがある。ここ数年、1〜3月の大丹生では、ほとんど撃沈している。しかし、もしかしたら爆釣するかもしれないという思いは捨てきれない。その可能性をあきらめることは、釣りの楽しみを1つ、自ら捨てる事になる。だから、あきらめないでおこう。釣りは何が起こるかわからないから。
筏から上がるとがじろうさんが来てくれていた。おじさんが、「彼女が来てくれた。」と言って笑っていた。がじろうさんの復帰も間近。またいつもの年がはじまる。変化を喜ぶこともあれば、変わらぬことがよいこともある。
釣果:「ドキュメンタリー 大丹生爆釣への長い道のり」 続く・・・