4月19日(日) 平(晴れ)
筏釣りには大変厳しい時期に突入してしまった。どの釣り場もよい結果は当然聞かれない。多くの釣り人が行ってもダメな釣り場で、自分だけ釣れるなどと傲慢なことを考えられるほど、若くはない。よって、この時期気になってしまう平に行くことにした。1ヶ月も釣り人が来ていないらしい。しかしこのことは、かえって私の「もしかしたら!」という強欲な夢をふくらました。夜明けと共に出船ということだったので、自宅を2時40分に出発した。途中、黒鯛釣具店でボケ30、オキアミ、丸貝を購入した。大浦釣り具店には4時半過ぎに到着。団子代と渡船代を支払って、渡船場のあるクレイブリッジ下に移動した。
5時過ぎに出船。沖側の一番奥の筏に乗った。まずはボケの落とし込み。「いるかな〜、いないかな〜。」前日の釣り人の撒き餌にはもちろん期待できないが、チヌはちょっとした障害物があれば、案外そこについている。いる可能性は充分ある。しかも無警戒に食ってくるかも。しかし、何度落とし込んでも反応はない。筏周辺を探って回るも反応はない。外道もいない。「筏下にはいない。でも周囲にはいるかも。」団子を打つことにした。1時間が経過した。2時間経過。まだ時刻は7時半だったが、勝負はついた気がした。でも、さすがにここでやめる勇気はなかった。その後も根気よく打ち返したが、昼までに釣れたのは、ボケでキス1とフグ2。餌は釣れた以外はほぼ無傷で上がってきた。もう帰ろうと思ったら、風が強く吹いてきた。風の中での渡船は以前、とても怖い目を平ではしているので、止んだら帰ろうと思った。筏の上で大の字になって眠った。目覚めても風が吹いていた。考えつくことをその後も続けた。フグを1匹追加した。「もう限界。風は強いけど帰る!」そして15時納竿した。
岸から上がるとき、若船頭に私がアサリについて聞いたことがきっかけで、その後30分近く話した。若船頭とはまともに話したことはなかったが、いろんな話しを聞かせてくれた。特に若船頭は潜りをするようで、海の中でのチヌについての話しが興味深かった。チヌが切れたハリスに近づかないことや、中層を泳いでいることなど、釣り座の選択や釣り方の工夫などに役立つ知識だった。特に中層を狙ってみようかなという気持ちになれたことは大きかった。当日唯一の収穫が最後にあってよかった。次回の釣行はたぶん、5月になるだろう。厳しい時期にはかわりないが、いろいろ試して1枚を狙いたいと思った。
釣果:筏にチヌが早く帰って来て欲しい。