10月25日(日) 大丹生(晴れ時々曇り)
今回もまた大丹生に行くことにした。このところ疲れ気味なので、朝は4時15分頃に出発した。途中、黒鯛釣り具店で団子(大)、サナギ2袋、丸貝小1袋、オキアミを購入し、大丹生には夜の明けた6時過ぎに到着した。渡船場の小屋付近には先着者が見える。近づくとなんとがじろうさんだった。前日にメールしておいたので、都合をつけて来てくれたようだった。二人して出船したのは6時半。乗った筏は筏群の真ん中の筏だった。
海をのぞくとすごく透明度が高い。嫌な予感がした。でも釣りはやってみないとわからない。まずはイガイの落とし込みからいつものように始めた。反応はない。しばらくして団子を投入する。すぐに表層に大量のサンバソウ、木っ端グレ、ウマズラが見える。しかし、底での反応はにぶい。最初に釣れたのはハオコゼ、そしてキス、チャリコが釣れる。しかし、サナギでは無傷、たまにはオキアミまでも無傷で上がってきた。潮も全く流れていない。1時間、2時間、3時間経過しても何一つ変化はない。いけない状況であるのは確実だった。がじろうさんも早々に今日の状況がダメなのを感じていたのだろう、イガイを踏みつぶし始めた。がじろうさんがイガイや牡蠣の撒き餌に熱心な時はよくない日が多い。
昼前からは寝たり、表層にいるサンバソウのサイトフィッシングをして遊んだ。これはこれでおもしろいのだが、やっぱりチヌが釣りたい。気晴らしをしたらまた打ち返した。しかし、何時間やっても全然ダメだった。これほどなんの変化もない海をこの時期体験するのは珍しい気がした。結局16時50分に納竿するまで、一度のアタリも出せなかった。本当に完璧な一日だった。がじろうさんがいなければ、むなしさのこみ上げてきそうな日だったが、笑って終了できた。当日は筏はほぼ満員。防波堤にも多くの釣り人がいたが、西田渡船のお客さんには釣果がなかったらしい。「釣りには、こんなこともあるさ。」がじろうさんと別れて家路についた。
帰り道は特に釣りへの反省もなかったので、音楽を聴きながらひたすら夜道を飛ばした。こういうときは必ず昔を思い出す。高校・大学のころまでさかのぼる。そして就職してから今までのことを振り返る。いろいろあった。あっという間に時が過ぎたことを実感する。そしてまた5年、10年と時が経過していくのだと思った。今は忙しさに負けて、できないままになっている大切なこと、やりたいことがある。残念に思った。しかしそのことをただ悔いているわけではない。それは同時に私に希望や夢が多くあるということ。いつの日か必ず実現させていこうと考えると疲れを忘れ、優しい気持ちになれた。
釣果:なし