９月２０日（月） 大丹生（晴れ）
久しぶりに釣行することになった。休日出勤も多く、この夏の酷暑もあって、体力的には限界を感じる日々が続いていた。各地での釣果が聞かれるが、釣り場は大丹生に決めた。当日は３時半に自宅を出発し、黒鯛釣具店で団子（大）、丸貝小袋２、サナギ２、オキアミ、氷を購入した。５時半に大丹生に着くとすぐに出船となった。前日は結構な人だったようだが、当日は防波堤に人がいなかったので、カセに乗ることにした。まずは丸貝を落とし込むが反応はない。２０分ほどで諦め、団子を投入。サナギハリス団子で始める。しばらくして上げるとサナギがない。「あれ？とれた・・・、そんなはずはない。」次もかすかに穂先に反応が出る。上げるとサナギがない。サナギに早くから反応があることはよい傾向だと思った。「活性が高い。きっといけるぞ！ところでサナギをとっているのは何？チヌ？！」
その後もほとんど反応なく、サナギがとられる。そこで、細かい反応がでた後、早めに上げてみるとサナギのボロボロの皮が上がってきた。「これは・・・、カワハギか・・・」久しぶりのカワハギ地獄のようだった。中層も試してみるが、サナギは一撃。そして時々カワハギやフグ、小アイゴがかかり始めた。「う～ん、サナギでは歯が立たない。」丸貝に代える。ところがこの丸貝もかじられ、割られてしまう。「困ったな～。堅い丸貝もないし、イガイもない・・・。」延々餌の消耗戦が続いた。餌を団子に包んでも、出ると一撃。一番、長く餌が残るのは団子を別打ちして、できるだけ大きめの丸貝を落とし込み、放置する方法だった。１０時を過ぎると暑さとアタリのなさに疲れを感じてきた。
１０時２５分、ぼーと穂先を見つめていると、急に突き刺さった。あわててあわせたがスカ。「はぁ～・・・、何？突然のチヌなのか。」当日初めての明確なアタリだった。１０時３０分、同じように丸貝を放置して穂先を見つめていると、またもや穂先が突き刺さった。あわててあわせたがスカ。「うーーーん。何してるんや・・・流石にあのアタリはチヌやろ。いや、でも遅れたとは言え、かかってもよさそうなアワセは入れた。違う魚が丸貝の端を引っ張った？」そして三度目の正直はその１０分後、穂先がグッと入り、あわせようと思ったら、戻った。少し待つと再び細かいアタリが出たので、あわせるとのった。上がってきたのはカワハギだった。「やっぱり、今までのアタリもカワハギなのか？違うように思ったが・・・。わからない。」その後、明確なアタリはなくなり、サナギは瞬殺、丸貝はガリガリかじられる状態が続いた。
１１時半、後輩Ｆ君と電話で話す。諦めムードの漂う会話をしていると、突然穂先が突き刺さった。あわすと今度はかかった。「おおお、おおおおおー、これはチヌや。やっぱりおったんや。さっきのアタリもチヌか。」結構、魚は抵抗しながら上がってきた。手応えからすると３０㎝後半くらいに思った。もうそろそろ姿が見えるかなと思った瞬間、穂先がはねた。「ばれたーーー。」ハリス切れだった。カセの下には突起物があるようで、昨年もよく引っかかった。「残念。でも仕方ないか。」気持ちはしばらくして切り替えたが、やはりばらすとアタリはなくなってしまった。一方、外道の活性は最高潮となっていった。丸貝も平気で食われる状況に、手の打ちようがなかった。幸い、サナギは２袋買っていたので、サナギハリス団子の消耗戦をすることにした。打ち返してはすぐにとられ、また打ち返す。無反応なのにとられるので、全く盛り上がりはない。
ところが１３時、サナギハリス団子にコツコツとしたアタリが初めて出た。あわすとのった。「うん？これは！」上がってきたのは３０㎝ほどのチヌだった。「おー、やっと釣れた。でも、なんで釣れたんやろ。チヌの群れがカワハギの群れに勝ったのか。」サナギハリス団子投入。同型連発。「きたかー！」それらしきアタリがその後もでる。１５分後、またも同型追加。
「数釣りモードやな。今日は小さいけど二桁釣れるかも。」その後、２０分ほど明確なアタリはでなかったが、１３時４５分、サナギハリス団子が着底するとすぐにアタリ。ばっちりかけた。「おぉ！これは！」手応えは十分だった。魚の重量感が伝わってくる。しかし、巻けない。「うん、巨大なのか？いや大型だが、どうもまた引っかかったようだ。なんとかならないか。」しばらくして魚がすごいパワーで突っ込んだ。糸が引きずり出されて、ハリスが飛んだ。「あ～あ。」そしてアタリはなくなり、カワハギ地獄に戻ってしまった。「バラシたらあかんな。」
それから以後は、もう一度時合いがあると信じてひたすら打ち返した。サナギハリス団子の連投。無反応のまま、なくなる。１５時になり、そして１６時になった。アタリはでない。１７時になって少し状況が変化した。穂先に反応がでる。「反応がでるのは、チヌの場合が多い。ここ集中や。」その５分後、とうとうかけた。「よし、やっとや。」と思った瞬間、ばれた。ハリはずれだった。「あ～あ。」すぐにサナギハリス団子投入。着底後、すぐアタリ。今度ものった。３０㎝ほどのチヌＧＥＴ。時合いに突入したようだった。投入毎に穂先に反応がでる。１７時２０分、前アタリ後、見事に押さえた。アワセもバッチリだった。「あれ？」上げるとハリスが切れていた。「また障害物かよ。」その後もアタリはある。竿下にはチヌがいるのはわかったが、陸にがじろうさんの車が見えたので、１７時４０分納竿とした。
陸に上がってがじろうさんと話しをした。暑い一日だったので疲労したが、ハリス団子で釣れたのでよしとしようと思った。「これで、１枚でも良型が混じれば言うことなしなんだけど。」
釣果：４枚（31.5・30.5・30・29.5）
