10月20日(水)    白杉(曇り時々晴)

 久しぶりの平日釣行。まずは上に電話してみた。船頭さんによれば、この土日は良くなかったが、まあまあ釣れているようだ。予約の状況を聞くと水曜日なのに5人もあるらしい。「う〜ん・・・。」次に長浜に電話すると、「今日は5番で14枚釣れた。」そうだが、釣行日は予約でいっぱいだそうだ。「あれ〜、なんで?平日なのに・・・。山弘渡船に行けということか。」もともと山弘に行こうと思っていたが、なぜか気になったので、電話してみたがどこもいっぱい。決心がついたので、山弘渡船に電話して2号を予約した。

 当日は4時過ぎに自宅を出発し、黒鯛釣具店で団子(大)、サナギ2袋、丸貝2袋を購入して、渡船場には6時前に到着した。そして、1号の五目釣りの釣り人とすぐに出船した。筏に着くとまず小粒の丸貝を数個撒いてから仕掛けをつくった。第1投は5Bのオモリで丸貝の落とし込み。着底してしばらく経ってもアタリはない。上に誘い上げてゆっくり落とす。するとすぐにコンコンと明確にあたった。「お!チヌアタリや!」一呼吸待ってあわす。「よし、のった。」30pほどのレギュラーサイズだった。「おおー、1投目で釣れたか!」すぐに丸貝を落とし込む。連発するかと思ったがあたらない。30分ほど落とし込みを続けるが、団子を投入することにした。小団子を5個ほど撒いた後、サナギハリス団子を投入した。最初の2投はサナギが反応なくとられたが、すぐに残るようになった。前回の大丹生同様、中層にはアイゴが乱舞しているが、底にはあまりいないようだ。アタリなく1時間が経過した7時40分、団子が切れたサナギを筏際にずらすと、細かいアタリが出た後、押さえた。30p強のサイズが釣れた。 「よし、これからや!」相変わらず、サナギはたいして突かれもせず上がってくる。8時20分、目立つように500円玉大くらいの丸貝を落とし込む。筏下に少し入ったあたりで押さえた。結構強い引き。上がってきたのは30p台後半のいい型のチヌだった。

           

 次も丸貝。すぐに微妙なアタリでなくなる。「これは・・・、チヌがいっぱいおるぞ!」手繰り上げた仕掛けに丸貝を付けて再度落とす。2ヒロくらい上からゆっくり落とし込むと途中で触ってきた。着底までついていき、まだ触っているようなので、あわせた。レギュラーサイズGET。しかし、この後は明確なアタリがでなくなる。時々丸貝はとられるのでチヌはいるのだが、警戒しているのか、はっきりしたアタリがでないままなくなる。このままでは丸貝がなくなってしまうので、反応が悪くてもサナギでやることにした。サナギに明確なアタリがでないまま、2時間が経過した10時45分、とうとうサナギでレギュラーサイズを追加した。続いて30p強連発。

           

この段階で6枚。二桁は釣れると思った。サナギへのアタリだが、最初はチョンチョンと小さくあたり、とられても仕方ないと思ってしばらく待つと、クッと持ち込むアタリがでた。カワハギらしき噛み跡もあったのに、なぜサナギの持ちがよかったのはわからない。もしかしたら、最初のアタリからチヌだったのかもしれないが、我慢がよい結果に結びついた。その後の30分でさらにサナギで2枚追加した。しかし、このあたりから戦意が落ちた。ひとつは首が痛くて集中できなくなったこと、もう一つは、満足してしまった。ある程度釣ると満足する精神構造になっているようだ。数釣りにはむかないタイプだと思う。1時間半が経過した12時50分、サナギハリス団子が着底するといきなり穂先が突き刺さった。30センチの後半が釣れた。「今日はずっと時合いやな。取り敢えず、二桁目標にするか。ちょっと燃えるものがないけど・・・。」

                      

 13時半、とうとう10枚目を釣った。しかし、サイズは当日最小の28pだった。「ちいさ・・・。」目標は達成してしまったが、アタリを見たかったので頑張る。サナギハリス団子を投入。またもチクチクとしたアタリがでた。我慢して待つが大きなアタリはでない。コチョコチョアタリで適当にあわせた。ドンという感触。「うん?根掛かりか。そんなはずはない。魚や。でも動かん。」あきらかに巨チヌの感触だった。しばらく持ちこたえて、すぐに巻き取る。相手が正気に返ったのか、動きが出始める。頭を振っているような感触の後、一気に走った。圧倒的な力で筏下に突進した。ラインが水面にみるみるうちに平行になっていく。「これはあかん。」と思った瞬間ばれた。釣り座下のフロートで切れた。「しまった。海に竿突っ込むべきだった。諦めたらあかんな・・・。たぶん、とれへんとは思うけど。でも最小の後に最大のがくるとは。残念。」60p級のボラの何倍もの力だった。

          

 大バラシでアタリがなくなるかと思ったが、その後も入れ食いにはならないが、退屈しない程度にアタリがあり、30p強のチヌがパラパラと釣れた。青みがかったきれいなチヌが多かったが、首が痛くて緊張感が完全に消えていった。16時、サナギでチャリコ、小チヌ、チャリコと釣れて、もうやめようと思った。大きな丸貝が時々とられる状況だったので、まだチヌはいたと思うが16時15分納竿することにした。よい日にあたり、楽しめた1日だったが、サナギは待つとよいアタリがでたため、同じように丸貝も待ってしまい、大きな丸貝を相当とられた。微妙なアタリであわせて、丸貝のタイミングを見つけていればもっといいチヌを釣れたかもしれない。それが、ちょっともったいなかった。

    

    

釣果:13枚(37.5・37・34・33.5×3・33・31・30.5×2・30・29・28p)