12月5日(日) 大丹生(晴)
夕まずめの1発を今度こそとらえようと、今回も大丹生に行くことにした。当日は4時に起床して出発した。黒鯛釣り具店で団子(中)、サナギ1袋、丸貝2袋、オキアミ1パックを購入し、釣り場には6時過ぎに到着した。薄暗い中すでに多くの釣り人がおられ、おじさんに手伝ってもらいすぐに出船した。前回の筏も気になったが、人の多いときは端っこの原則で、一番岸よりの筏に乗った。まずは丸貝を落とし込む。反応なし。続いてオキアミ。これまた上がってくる。外道の薄さを感じたので、団子を投入。投入後すぐにオキアミはとられたので、サナギにかえる。しばらくして回収すると穴が数個空いている。カワハギが登場したようだ。外道の活性が上がってきたと思ったのだが、サナギに反応があったのも最初の2,3投で、すぐに反応はなくなった。そしてオキアミまでもなかなかとられない状態となった。黒鯛の釣果欄の餌がオキアミとなっているのがよくわかった。1週間前とは随分かわっていた。アタリらしきものが全くないまま時間は経過した。
時刻は9時20分となった。オキアミに少しはっきりしたアタリがでたのであわせた。上がってきたのはフグだった。でも、針がかりする外道がでてよかったと思った。続いてもオキアミを落とし込む。しばらくすると小さなアタリがでたので、あわせてみた。「乗った!・・・違う・・・。何?」上がってきたのは40pほどのアナゴだった。「こいつかー。まあ、いいや。だんだん魚が釣れるようになった。」次はサナギに変えてみた。アタリはでない。数分してあげるときれいになくなっていた。「おーー、サナギがなくなってきた。9時40分か。これは10時の時合いかも!」この後も、サナギがとられる状況が続く。「そのうち、きそうや!」ところが、10時を少し過ぎた頃から、何のアタリもなくなり、オキアミですら上がってくるようになった。時々根掛かりのような感触があるので、場所が悪いのかとも思った。根掛かりを連発する釣り座でいい思いをしたことはほとんどない。11時をまわったころ、とうとう根掛かってしまった。大きな牡蠣がらと思って巻き上げると正体は、前回に引き続きこいつだった。「おまえのせいか。」
犯人を捕獲したのだが、全然活性は戻らない。「複数犯なのか?」そして完全に暇な時間に突入した。天気は最高だった。2度ほど大の字で昼寝した。ゆっくりした時間の流れを感じられるだけでよい気がした。いそうにないチヌを狙わなくてもよい気がした。「あと何年かしたら、五目釣りに転向してるかもな。」そう思った。
14時の時合いもなかった。15時には団子をすべて撒いて、丸貝の落とし込みにかけた。「夕方の1発。」日が傾いてきたが、変化はない。16時半ごろには筏群から誰もいなくなった。それでも粘った。たぶん徒労だとはわかっていたけど。そして17時、あきらめて、おじさんを呼んだ。薄暗い中、おじさんの船が近づいてくる。すると、「ワダサーン。ワダサーン」というかすかな声がする。「何?」再び「ワダサーン、ワダサーン」と声がする。船が見えるようになってわかった。船にはがじろうさん親子が乗っていた。声の主はがじろうさんの息子だった。和田さんが船に乗っても、海にむかって「ワダサーン」と息子は言っている。「ワダサーンは人の名前だよ。もうここにいるから。」そういっても理解してもらえなさそうなので、好きなだけ「ワダサーン」と言ってもらうことにした。どういう意味で使っているのかはちょっと知りたかった。
17時15分、大丹生を後にした。帰りは舞鶴東から高速にのって和知まで行って、そこから27号を走った。自宅まで2時間を切るペースだった。「随分早くなった。でも、昔ワクワクしながら舞鶴に向かった時に通った道はほとんど通らなかったな。高速やバイパスだらけ。」以前走ったのは由良川沿いの不便な道だった。今ではめっきり通行量の減ったであろうその道が懐かしかった。
釣果:もう師走になった。