4月1日(木)    上佐波賀(晴れ)

 今回は上佐波賀の船頭さんが新たにかけ始めたカセに行くことにした。場所は平の奥で、クレインブリッジを渡る時に右に見える入り江である。カセをかけ始めてからは長竿ではあるが結構な数が釣れており、水深は4メートルほどで、フグが多いと前回の釣行時に船頭さんが言っていた。釣行日の前日にはがじろうさんが短竿で47と46をフグとの戦いの中釣り上げたので、ますます期待は膨らんだ。「きっと釣れるはずや!楽しみ。」

 釣行当日は、4時に自宅を出発し、途中ボケ20、オキアミ、サナギ、アケミ貝を購入した。アケミは少し大きめではあるが、フグ対策として丸貝で使用するつもりだった。また団子は前回の残りを持参した。6時過ぎに渡船場に到着し、しばらくして出船した。すさまじい霧で視界が全くない。方向も見失い船についたナビを頼りにすすんだ。怖かった。釣り場は渡船場からもともと離れているが、時間がよりいっそうかかったように感じられた。カセをかけたのは船頭さん曰く昔の貯木フェンスの残骸らしい。霧の中で見るその残骸は、結構不気味だったが、いかのもチヌがついていそうな障害物だった。

                       

 まずはボケを落とし込む。すぐにアタリがあってフグが釣れた。その後もボケでフグ連発。フグ地獄。しかし事前に聞いていたので特に慌てることはなかった。餌をサナギに代えるがやはり小さな当たりでとられる。丸貝にはアタリはない。サナギをメインにオキアミ、ボケで釣る。アタリはでるのだが、決して押さえ込むアタリはない。フグだ。だんだんと長竿がしたくなってきた。長竿よりも短竿の方が釣りとしておもしろいが、短竿でも乱打戦のような釣りは好きではない。8時頃隣のカセの釣り人がチヌを上げた。ウキなのか、ぶっ込みなのかはわからないが、とにかく長竿での遠投しての釣果に見えた。とうとう二刀流をはじめてしまった。長竿をしてわかったのだが、フグが強烈なのは障害物から数メートルの範囲で、それを離れると餌はある程度の時間は残った。短竿ではなかなかかわせないが、長竿ならフグはかわせると思った。水深も極端に浅い釣り場なので、短竿で直下を狙う釣りにはむいていない。長竿に集中した方がよいと思った。しかし、懲りない私は短竿をやめることもできず、二刀流を続けた。結局12時までやり続けたが、当然のことながらどちらも中途半端になり、フグ以外釣れなかった。

 昼からは長竿への禁断症状もおさまったので、短竿をメインに釣った。だんだんフグの活性も落ちていき、瞬殺状態ではなくなった。しかし、どうもチヌの気配は感じられない。根気よくちょい投げや遠投を繰り返せば、可能性も上がったのかもしれないが、再び長竿を振ったりして、どうも集中できない。13時半には午前中に1枚上げた釣り人が帰られた。私の方は14時で団子を打ち切り、後は落とし込みを繰り返したが、オキアミ、ボケ、サナギにはフグ、丸貝には一度もあたることなく、17時半納竿となった。私にとっては未開の場所で、爆釣への期待が大きかっただけにとても残念だった。ただ、チヌの多い場所を釣り人がほっておくわけもなく、マイボートの常連さんが平日にもかかわらず、何人もおられた。

 迎えの船にはがじろうさんが乗っていた。今日一日の釣りをがじろうさんにぼやきながら渡船場に戻った。舞鶴湾の他の釣り場にはない特徴があり、再チャレンジしたい釣り場ではあるが迷いがある。一つは長竿が有利に思えて成らない中で、短竿に集中できるかいうこと。もう一つは背後に工場があり、どう考えてもきれいな水には思えない場所なので、釣ったら食べるということがしづらいこと。「うーーーん、長竿でキャッチアンドリリースか・・・。」

釣果:いつかもう一度。次こそは!