1月9日(月)    上佐波賀(雨時々曇り)  

 昨年、合羽を忘れて帰ってしまったので、上佐波賀に行こうと思っていたところ、がじろうさんも一緒に行ってくれることになった。このところの上佐波賀の調子だが、あまり釣れていないらしいが、久しぶりにがじろうさんと釣行だったので、あまり気にならなかった。当日は黒鯛釣り具店で石ゴカイを500円分買って、釣り場には6時40分頃到着した。待合室にはがじろうさん。どうも今日は貸し切りのようだった。前日に44pの釣れた18番に乗ることにした。出船は7時過ぎ、筏に到着すると牡蠣ロープを引き上げた。ロープを引っ張って、重いものを引き上げると、年末のロープの倍ほどの牡蠣が付いていた。牡蠣を外して、期待の第1投。しかし・・・、無反応。次も・・・、無反応。「きっと穂先が突き刺さるはず!」そして・・・、無反応。さらに無反応。「う〜ん。やっぱり調子悪そうやな。」厳しい釣りを覚悟した。

 無反応な海を見ていると退屈になってくる。とうとう誘惑に負けて牡蠣掃除を始めてしまった。ホヤやイガイを外して、海に放り込む。ゴカイやカニも放り込む。「よい撒き餌だ。」大きな牡蠣はお土産用に分ける。牡蠣の表面に付いたゴミを金槌を使ってはぎ取る。意外とこの作業は飽きない。9時頃、ふと放置していた穂先を見ると、当日初めての反応が出た。急いで釣り座に戻った。アタリは連続してでており、竿を握ったと同時にククククッと筏下に引き込んだ。反射的にあわせた。というより竿を上げてしまった。素バリだった。「うーーん、気持ちのないアワセやったなあ。軽いアタリやったけど。でもなあ〜、あんなアタリでもチヌかもしれんかった。もったいなかった。しまったなあ〜。」後悔したが、撒き餌の効果かもしれないと思って、次の1投に集中した。「こい、もう一度!うーーーん、こんか・・・。」1時間たっても穂先は一度も動かなかった。「こらあかん。」再び、牡蠣掃除を始めた。掃除を頑張った結果、ほぼお持ち帰りに近いところまで、やってしまった。

  

 12時頃になると、曇って時々小雨を降らせていた空が晴れてきた。「おおーー。」気持ちがよかった。12時20分、カップヌードルを食べようとすると、当日2回目のアタリがでた。チョンチョンと触った後、すぐに連続してアタリがでる。ククック、クィーと穂先が引き込まれたところであわせた。重量感が伝わる。「チヌや!」釣れるとは思っていなかったので、びっくりした。虚を突かれたので、その後はもう必死だった。今回は2.5号に糸を代えていたので、糸の強度はあることはわかっていたが、雨でリールや手が濡れていたこともあって、強く引かれるとリールが回ってしまい、糸を引き出された。「頼む、釣れてくれ。」そう思って巻き続けた。魚が上がってくるまで随分時間が長く感じた。やっとの思いですくったのは良型のチヌだった。うれしくて思わず笑ってしまった。「ようわからんけど、釣れてしまった。これからか?!」


 (なぜか最初から最後まで笑っています。撮影:がじろうさん)


 

 撒き餌がやっと効いてきたと思った。これから大笑いの釣りができると思った。しかし、それは思い過ごしだった。「何にもあたらん。」おまけに雨が降ってきた。寒いが漁師合羽は決して雨を通さない。「最強だ!」でも、合羽の強度を試しに来ているわけではないので、アタリが欲しかった。時間は刻々と経過した。夕方のズボがあるかもしれないと思い、止まない雨の中、頑張ったが結局16時半に納竿した。当日は昼頃来られた2人組の釣り人が13番(?)で中型のチヌを1枚上げておられた。17時、がじろうさんとわかれ、帰路についた。初釣りで釣れてラッキーだったが、何より久しぶりにがじろうさんと竿を出せたことがよかった。

 

釣果:1枚(46.5p)