7月15日(日)    白杉(曇り後晴れ)

 金曜日の晩に山弘渡船に電話してみると、最近は2号を中心によく釣れているようだった。釣り方は団子でオキアミがメインらしい。日曜日の予約を聞くと3号が空いているそうだ。私は3号は1号に近く、筏も小さいので1号のおまけのようなイメージがあり、あまり好きではない。しばらく考えたが、他人の釣果は気にせず、自分の好きな釣り方で1枚釣ることを目的でやればよいと思い、予約することにした。

 当日は2時40分頃自宅を出発し、3時に京都縦貫道にのった。すると亀岡付近で雨が降り始めた。そして雨は瞬く間に強烈な豪雨となった。すごい雨は何度か経験しているが、時速40キロ程度でも前がほとんど見えない。恐怖を感じた。ただ、しばらくすると先行車に追いつき、先導はその車にまかせて、背後を追走した。幸い雨の激しい地域は15分ほどで抜けられたが、あれが1車線だったら、ガードレールにぶつからない自信はなかった。北部は雨もなく、オキアミ、サナギ、丸貝、氷を購入し、釣り場には4時40分頃到着した。5時前、山弘のおじさんがやってこられたので、前日の釣果を聞くと1号で7枚釣れたらしい。「3号は?」と聞くと誰ものってないそうだ。「なんや・・・。」と思った。するとおじさんが、「和田さん、1号のってください。雨でキャンセルになったし。」「ほんま」この流れだと今日は釣れると思った。

 筏に到着するとまずイガイを採った。団子は持ってきていない。今日は初イガイチヌが目的だった。釣り座はいつものトイレ横。5時20分、イガイをパラパラ撒きながら、落とし込みを始める。朝一からズボーとなる可能性は高いと思った。しかし、あたらない。20分ほどやるがだめ。「うーーん」筏周辺も落とし込むがだめ。再び釣り座に戻って、穂先を見つめながら考えた。「まだ寄ってないか・・・。団子の方がよいのか・・・。おぉお、あたったぞ、イガイに」すぐに穂先が押さえられた。「よしかかった、チヌや」5時50分、30中頃のチヌが釣れた。ただ、急速巻き上げのため腸が出てしまった。「写真対応不可やな・・・。でも、まだ釣れるやろ。」次に当たったのは6時15分。触ったらと思ったら、すぐに押さえた。糸が巻けない。「きたぞ、良型や。これで写真撮れる。あっ!」ばれてしまった。「くそーー。いい型やったのに。でもイガイはバラシはつきものや。切り替えよ。」すぐにイガイを落とすと、またすぐに穂先が押さえられた。同型GET。これも腸がでてしまった。「写真対応不可。バラシてもおるな。」イガイを落とし込む。着底。モゾモゾ触ってきた。「またきたぞ。」あわせたがかからない。「早かったか。でも、入れ食いモードになってきたな。楽勝か。」すぐにイガイを落とし込む。「くるぞ・・・。あれ?警戒したか。」餌を丸貝や、サナギに代えてみるが反応はない。再びイガイに戻した6時40分、急にクッと穂先が入った。「うぉ。失敗した。」そして時合いは約50分、5回のアタリで終了した。

 「まあ、朝一の時合いは終わったけど、そのうち本格的に釣れるようになるやろ」そう思って釣り続けた。時刻は7時になり、8時になった。「時合いは9時頃か」その9時になってもアタリはない。試しにオキアミを落とし込むと流石にしばらくするとかじられるが、十分釣りになるくらい保つ。違った見方をすれば、外道すら寄っていない。さらに強烈な南風を正面から受け、強い日差しが降り注ぐ。「しんどい・・・。釣れるのか?」11時頃には帰りたくなってきた。「いや、我慢我慢。昼から釣れ始めることもある。」13時になった。「朝一終わりのパターンやな。あかんでこれは。」それでも次の日も仕事は休みだったので、16時半頃まではやろうと思った。

 時刻は14時50分となった。もう完全に諦めモード全開だった。当日初めて潮が湾奥に流れたので、糸を出して送った。そしてまた放心していると、突然穂先が突き刺さった。「うぉ」かかった。なぜかチヌ。上がってきたのはちょっと体格のよい36pのチヌだった。「長かった。」追加できたことが、うれしかった。また腸が出てしまったが、ラストのチヌかもしれないので写真を撮った。

       

 その後、リールトラブルなどで時間がかかり、次の1投は15時15分ごろだった。「もしかして、時合いになったりして・・・。」そして15時半、またもや穂先が入った。「よっしゃ!」同型GET。

     

 すぐにイガイを落とすと着底と同時に触ってきた。「おー、完全な時合いや。」口の中でモゾモゾさせているのがわかる。思いっきりあわせた。連続して同型GET。「よーし、今度はミスなしや。」次を狙ってすぐにイガイを落とす。ところが・・・時合いが終了してしまった。朝と同じで短い時合いだった。その後、納竿の17時20分まで集中して釣ったが、1度のアタリもなかった。

 当日は2号で3枚、3号でもバラシがあったそうだったが、全体的には低調だったようだ。そのなかでの5枚なので、数的には納得だが、何とも苦しい釣りだった。でもイガイのズボというアタリも見られたし、目的は達成できた。渡船場にはがじろうさんが子連れで来てくれていた。初めて下の子に会った。今日は「ワダサーン」と呼んでくれる上の子はいなかった。「釣れた。」と報告できたのに。しばらく話した後、がじろうさんと別れて帰路についた。暑くて長靴を脱いで釣りをしていたので、いつの間にか足が火傷していた。猛暑到来。次回はパラソルがないともたないと思った。

    

釣果:5枚(36・35×2・34・33p)