7月21日(土)    大丹生(晴れ)

 半日の予定で釣りに行くことにした。半日予定の釣りで、よい釣りをした経験はほとんどない。それならば、HGで1枚でも上げようと思った。当日は3時前に出発し、黒鯛釣り具店で氷だけ購入し、釣り場に向かった。そして、5時過ぎに出船。筏群には誰もいなかったので、筏群の真ん中の筏に上がった。イガイをパラパラ撒きながら、釣りを開始した。おじさんによると、筏にはほとんどお客さんが乗っていないらしい。撒き餌が効いていることは期待できないが、他の釣り場では人が乗らなくても、ある程度の釣果があがることはよくあること。きっと釣れるはずと思って集中した。しかし、予想通りアタリはない。退屈しのぎで時々イガイの半貝で様子を探る。半貝にはアタリがでるが、チヌぽくはない。しばらくして、正体がわかった。いい型のシマイサキだった。イガイと半貝を適当に組み合わせながら粘った。「9時頃が勝負や。粘ればきっと。」

 8時頃、船の波で、筏が揺れた拍子にクラッとした。「うん。なんかやばいぞ。パラソルやー。」急いでパラソルを用意した。「筏で熱中症なっても、だれも助けてくれんもんな。」時刻は勝負の9時になった。シマイサキは釣れるがチヌの気配はない。そして10時をまわった。久しぶりにイライラした。「なんで、こういつもいつも釣れないのや。長浜も青井も白杉は、この時期になったら、毎年必ず釣れてるやん。なんで大丹生だけこうも気配がない。カセがそのうち釣れるのはわかっている。でも大丹生の筏で釣りたいんや。」一文字ができて、環境が変わったのは頭では理解している。でも、心がそれを認めようとしない。毎年やられても認められない。結局納竿の12時まで、アタリはでなかった。違う釣り場に行けばよかったかなと少し思ったが、「大丹生で釣る」が私の釣りライフから消えないのは一番自分がわかっている気がした。

釣果:とうとうすごい暑さです。