1月22日(日) 大丹生(晴れ)
半日の予定で、大丹生に行くことにした。4時に起床して自宅を出発し、黒鯛釣り具店で石ゴカイ500円を購入して、釣り場に到着したのは7時頃だった。しばらくすると西田のおじさんが出て来られた。少し痩せられたように見えたが、元気そうだった。そして防波堤の釣り人とともに出船した。筏ではまだ釣果がないので、おじさんはカセに乗るよう勧めてくれた。筏に乗るつもりだったが、おじさんが勧めてくれる時は従うことにしている。防波堤では年末に、イガイの餌で2枚釣れたそうだ。フグが結構いるらしい。
7時半頃から釣りを開始した。まずは牡蠣を落とし込む。するとしばらくすると牡蠣にアタリがでる。しかし、あたっては止め、また触る。「う〜ん、フグか・・・。」あわせられるタイミングがないので、待っていると突然穂先が引き込まれた。「うっ」乗ったが手応えがない。上がってきたのはやっぱりフグだった。「上にはおらんのに、大丹生にはいるんや。」フグとの根比べを覚悟した。第2投も牡蠣。穂先に集中するがアタリはでない。「あれ?」牡蠣を切って、新しい牡蠣を投入するがあたらない。30分経過しても全然反応がない。「どうやら、カセ周りの魚類はあのフグ1匹か。魚を釣りきってしまったようだ。餌でも撒くか。」牡蠣や防波堤に大量にくっついているイガイを踏みつぶして、どしどし撒いた。8時半頃より効果が出始めて、石ゴカイがかじられ始めた。9時からは牡蠣にも反応が出始めた。アワセのタイミングをはかるが、どうもアワセどころがない。上げるとほぼ100パーセント、ハリがなくなっているか、ハリスがざらざらだった。「間違いなくフグや。でもなあ〜、フグがおったらチヌもいると思うけど。なんでかな〜。」
フグの活性が高かった9時半頃は、牡蠣が着底前にやられてしまったが、10時頃からはフグが見つけるまでに、時間が空くようになった。チヌがある程度いれば、必ず食うタイミングはあるように思えた。「防波堤には食べ頃のイガイがいっぱい付いている。こんな楽園にチヌがいないはずはない。」そう思って釣り続けた。それから1時間経過してもアタリはでない。「なぜ、あたらない。なぜ釣れない。他の釣り場はそれなりに釣れている。なんで大丹生だけ釣れない。」なんか焦ってしまう。でも、そんな気持ちを吹っ飛ばしてしまうほど、当日は天気がよかった。「まあ、いいか別に。今日は釣れているから来たわけじゃないし。」
結局、チヌアタリを1度も出せないまま、12時に納竿した。あっという間の4時間半だった。迎えに来てくれたおじさんは、チヌが上がらなかったことを気にしていた。「おじさん、今日は挨拶しに来ただけやから。」そう言うとおじさんがうれしそうな表情をしてくれた。陸に上がってしばらく、おじさんと話した。そして春を感じさせるような陽気のなか、大丹生を後にした。おじさんは一人で牡蠣掃除に励んでいた。
釣果:西田のおじさんが今年も健康でありますように