9月28日(金)    大丹生(晴れ)

 金曜日が代休となったので、がじろうさんに付き合ってもらい、泊まりで舞Iに行くことにした。定年後ではなく、今ゆっくりした時間を持ちたかった。当日は黒鯛釣り具店でがじろうさんと合流し、団子(大)、サナギ2袋、丸貝、氷を購入して、釣り場には6時に到着した。おじさんに渡してもらったのは、沖側の千歳寄りの筏だった。第1投はサナギの落とし込みから始めた。着底したがアタリはない。回収してみると朝一から綺麗にとられていた。外道がいることはわかっていたので、今日も苦戦すると思った。落とし込みが通用しないので、すぐに団子に包んで釣ることにした。あっという間に表層に外道の大群が集結。グレを中心にカワハギ、アイゴ、サンバソウがいる。どいつもこいつも小さいのだが、元気満点の外道そろい踏みだ。おそらく底では更にフグやチャリコ、ハタなどを加えた外道天国になっている模様だった。この状況が変わるとしたら、ボラが来るか、ある程度のチヌの群れが寄ってくるかだと思ったが、そのような気配もなく、3時間が経過した。筏を諦めて今度はカセに転戦することにした。

 期待したカセであるが、やはり猛烈な外道でサナギでは釣りにならなかった。丸貝で釣りができれば、まだ方法があるが、値段が高く、とても撒き餌の分は買えない。さらに硬いものしかなく、活性の低いチヌには不利のように感じた。打開策が見つからないまま、時間だけが経過した。昼をまわると時々がじろうさんが、カワハギ以外の魚を上げ始めた。良型のハタやチャリコなどだ。そして、14時半、またカワハギでない魚を掛けた。結構大きめのハタかと思って海面を見ていると、なんと上がってきたのは30p弱のチヌだった。「おー、チヌや。チヌ釣れるんや。」これからかと期待したが、どうもチヌが釣れたのは非常に低い確率の偶然、つまりたまたま団子から抜けたとき、数少ないチヌの目の前に出てきて釣れたようだった。結局、納竿の17時20分まで、何の盛り上がりもなかった。外道は夕まずめになると、少しおとなしくなるかと思っていたが、全くそのようなことはなく、一日中食欲旺盛だった。今回、そして前回、前々回と団子で寄せて、外道との乱打戦の中からチヌを拾おうと考えたが、3度とも外道の前に敗れ去った。流石に疲れたし、この方法で釣ることは諦めないといけないと心底感じた。

 おじさんに挨拶して、予約していたビジネスホテルに向かった。一風呂浴びた19時、がじろうさんがホテルに来てくれて、一緒にご飯を食べに出かけた。行った店は焼き鳥屋さん。自分で肉を焼くタイプの店で、値段もリーズナブルだった。がじろうさんが連れていってくれる舞Iの店は、どこも美味しくて雰囲気もよい。お酒もまわって、気分はよかった。食べ終えて店を出ると、涼しくてちょうどよい気温だった。もう少し舞Iの街を歩いていたい気持ちになったが、足腰が気持ちについていかなかったので、9時前、残念だががじろうさんと別れてホテルにもどった。「そう、次回は川縁を歩いて、夜の海でも見に行こう。まだまだ、知らない舞Iがいっぱいある。」そして、その夜は目覚ましをすることなく、ねむりについた。

釣果:一日を満喫した。