11月3日(土) 大丹生(曇りのち晴れ)
10月に一度の釣行もなかったのは、記憶にないがそろそろ寒くなってきたので、腰を上げようと思っていたところ、Hさんとご一緒することになった。当日は午前4時前に自宅を出発し、黒鯛釣り具店で団子(中)、サナギ2袋、丸貝を購入し、釣り場には午前5時50分に着いた。まだ薄暗かったが、なぜか一杯車が止まっている。大入り満員だ。木曜日に電話した時は、そんなことをおじさんは言ってなかった。筏は私を最後に、全部つまってしまい、おじさんは何組かのお客さんを断っていた。大丹生は私もそうだが、電話無しで来る人が多く、たまたま狙い目の日が重なってしまったようだった。Hさんは後から来られるとのことであったので、6時半過ぎ、一番岸寄りの筏に上がった。まずはコーンを落としこんでみる。チャリコが釣れる。次はサナギ、そしていつもはやらないサナギコーン。そのうちカワハギが釣れてきた。外道の活性が高そうだったが、以前ほどではなさそうなので、団子を打った。団子を打つとやはり外道の活性は上がってしまった。前回の反省で、乱打戦は勝ち目がないので、ちょっと遠投してみる。しばらくして回収するとほとんどサナギはかじられていない。今度は直下を試してみると、9月は瞬殺というか、底までサナギがもたなかったが、当日は1時間の内、10分程度はサナギが残る時間帯があった。チヌが居れば、食わせられると判断して、その後も基本は直下で釣りを展開した。
9時過ぎ、Hさんが来られた。挨拶をして並んで釣ることにした。Hさんが来られてからも状況は同じだった。あわせられるようなアタリはでない。しかし、外道が多少浮いているように感じられる時間帯もあり、そういう時はいきなりのアタリを逃すまいと集中した。そうこうしているうちに、大丹生ではよく時合いとなる10時を過ぎて11時になり、12時となった。Hさんはまだかかり釣りを始められて、2年ということだったが、厳しい状況の中、根気よく釣りをされていた。私の方は釣れる気がしなくなっていた。あきらめムードの支配するなか、さらに4時間、穂先を見つめた。「ちょっと早いですが、納竿します。」Hさんにそう言って、16時おじさんに迎えに来てもらった。久しぶりに多くのお客さんで賑わい、おじさんはうれしそうだった。こんな時こそ、チヌが釣れると賑わいも長く続くのだが、筏やカセ、一文字でもチヌは釣れなかったようだった。誰も釣れていないのに、自分だけ釣ろうと思うのは、強欲というもの。今度は大丹生で誰かがよい釣りをしたら来ようと思った。
最近、あまりの貧果に写真を撮ろうという気持ちさえ起こらない。そのかわりにお気に入りのブログで見つけた私の好きな海の写真を載せておきたい。澄み切った青空ではなく、灰色の雲の残る夕暮れが私は好き。今年もあと2ヶ月。こんな海を気持ちよく眺められる日に巡り会いたい。
釣果:すみません三好さん、無断で写真お借りしました。