3月15日(木)    吉田(曇り時々晴れ)

 毎年1,2回は吉田に行っていたが、昨年は1回も行くことなく終わってしまった。久しぶりに吉田に行くことにした。当日は7時に釣り場に到着して欲しいとのことであったので、5時過ぎに自宅を出発した。途中、ボケを10匹だけ買って釣り場に向かった。出船は7時半ごろ、船頭さんによると3日連続釣れているとのこと。少々プレッシャーがかかる。まずは筏で牡蠣ロープを引き上げて、その後、違う筏に移動して、カセをかけてくれた。一番岸寄りの列の渡船場から3つ目の筏であった。筏の牡蠣ロープは残り少なかったが、牡蠣作業をした跡があった。確認はしていないが、この場所で釣れたのかなと思った。吉田のカセはとても小さなものだが、嘗ていい思い出のある長浜のカセを思い出して、ワクワクした。さて、肝心の牡蠣での第1投だが、アタリはない。2投目も無反応。昨日の撒き餌に寄ったチヌが待っていることはないようだった。第3投を投下した後、牡蠣掃除を始めた。しばらく、牡蠣ゴミを撒いた後、餌を確認すると重みを感じない。上げるとハリがなかった。「フグか。でも早くも外道の反応があった。集中していこう。」

                   

 しかし、期待した魚の活性は上がらない。9時頃、小さなアタリがでた牡蠣を上げると、ババの部分に丸くかじられた跡があった。「これは・・・、チヌか?」10時、ロープのない筏の中を釣るとアタリ。上げるとハリがなかった。ただ、それ以外のアタリはでない。「う〜ん、全然あかんな・・・。船頭さんは3時からと言ってたけど」ハイピッチで牡蠣掃除を進めた。朝に比べて太陽がでる時間が増えたが、結構強い風が吹き続けた。「寒い。」牡蠣があるとつい掃除に夢中になり、集中力が途切れるので、12時までに終わろうと思った。そして12時半最後の牡蠣ゴミを撒ききった。「さあ、後は納竿までひたすら落とし込むか。それにしてもアタリがない。あかんかもな・・・。」ふと足下を見ると、ボケがそのままおかれている。「もったいないし、使うか。」当日2度目のボケを投下した。徐々に左にボケが流されたので、穂先でついていく。するとしばらくして、コツとはっきりしたアタリがでた。「お!フグか?今の一撃でとられたかな。」と考えているとすぐに2度目のアタリがでて、穂先が入った。「かかったあ。うぉ、これは。チヌや。チヌがかかった。」カセに立ち上がってやり取りした。「はずれるな〜、はずれるな〜。」慎重にやりとりする。やがてガバッと浮き出たチヌをすくった。「おおおー、やった。チヌが釣れた。いいチヌ釣れた。よかったー。」40p中頃のチヌに見えた。

               

 「よーし、あと1枚釣るぞ。」俄然元気が出てきた。しかし、アタリは続かなかった。「今のチヌは先遣隊や。1時間もすれば、アタリが出だすかも。」そんな期待を持ってこまめに餌を付け替え、落とし込んだ。13時になり、14時なった。そして、船頭さんの言っていた15時になった。1度のアタリもない。強風に体力も消耗してきた。「これはあかん・・・。いや。まだくるかも。冬場は突然や。」16時になった。「もしもし和田です。やめるんで迎えに来て下さい。」船頭さんに荷物運びなどを手伝ってもらい、16時40分、釣り場を後にした。帰りはまだ明るかった。27号線の民家のあまりない地域を小学生が集団下校していた。「彼らの小学校時代はどんな思い出になるのだろう。寂しかったり、悲しかったりすることもあるだろうが、最後にはふるさとが好きになれればいいな。」と思った。

釣果:1枚(46p)