6月21日(土) 大丹生(晴れ) 小潮
今回も大丹生に行く。調子は上がっているようなので期待は膨らむ。途中、黒鯛釣り具で餌を購入する。何を買うか迷ったが、結局全部買った。団子(中)、シラサ1.5杯、ボケ10匹、オキアミ1パック、サナギ、丸貝1袋、計4600円(予算オーバーだがこの時期は仕方なし)。大丹生には5時半前に到着した。おじさんによると、月曜日には良型まじりで7枚釣った人がいたそうだ。「よし、がんばるぞ!」。
筏に乗り、第1投。ボケを落とし込む。軽いアタリがある。あわすとのった。上がってきたのは手のひらカレイ。「またかよ・・・」、なんか嫌な予感。その後ボケやシラサの落とし込みを行うがアタリはない。外道の活性は前回より低く感じた。15分もしないうちに団子投入。状況は変化なし。「やばいなー」。7時頃より、シラサやオキアミがとられるようになり、明確なアタリで大きなキスが釣れる。次はチャリコだ。何となく釣れそうな雰囲気になってきた。「時合いか!」。しかし時合いに突入したのは後ろの筏だった。後ろの筏の釣り人は7時から10時までに7枚釣られた。(20p後半が5枚、35p前後が2枚らしい。餌はシラサらしい。)私の方は8時頃より無反応状態に。その後ヨッシーさんよりメールがあり、他の黒逢会のメンバーは「焦ってモーニング釣方」や「ケチってコーン釣方」で既に釣られているらしい。しばし考えるが、「・・・って、・・釣方」が浮かばない。餌もとられない状況を前にして、打つ手がない。困ったのと暇なので、シラサを大きく動かして遊んでみた。とられない。「なーもおらん」。8時45分頃、シラサを右に左にと2回誘った後、穂先が「クッ」となった。即アワセ。「のった!」。引く。忘れていたチヌの引きだ。必死。魚が見えた。やっぱりチヌだ。バタバタしながら、チヌをすくった。頭の中が真っ白になった。うれしい。「やったー!!」。34p。しかし、その後は軽いアタリが何度かあったがあとが続かず、1時間もすると沈黙の海に戻っていった。
後ろの筏でも、同じ状況のようで、12時に帰られた。暑くて暇な時間だ経過した。釣れる気は全くしなかったが、餌を切らさないよう団子での打ち返しは行った。1時半より2時は睡眠。2時半頃よりシラサが取られるようになった。しかしアタリは極小。底をきってまつと若干アタリは大きくなる。サナギもつつく。犯人のカワハギを釣り上げたのは3時過ぎ。するとアタリが再び全くなくなった。5匹ほどいたカワハギが、危険を感じ逃げたか・・・。別にいいけど。
時刻は5時をまわった。ダメか・・・。残っていたボケを投入。しばらくしてあげるとなくなっていた。2匹目投入。しばらくしてあげるとハリごとなくなっていた。「フグか・・・」。10時より、延々反応のない海と格闘したが、万策尽きた。餌のローテーション、遠投、中層狙いなど思いつくことはやった。「最後は好きな餌でいこう」。ハリを4号に付け替え、ハリスに団子をにぎりつけサナギを投入したのは5時45分頃だった。着底を確認し、お茶のペットボトルを取るため左を向き、視界に再び竿が入った時、びっくりした。穂先が海中に突き刺さっている。あわててあわす。魚は前方にすでに走っていた。さっきのチヌよりずっと強い。やりとりをしながら、「こんなこと、あるんや。」と思った。先手を取られてあわてたが、チヌが前方に走ったおかげで、なんとかとれた。「やったー!」。 興奮してチヌをつかむとき、指をきり大量出血。その後、同じようにサナギ餌で攻めるが反応なし。6時15分、サナギをあきらめ、丸貝に。いつも使うより大きい3p丸貝を落とし込む。ハリ4号では小さかったが、そのまま投入。着底後すぐ細かいアタリ。「チヌだ!」。一呼吸おいて中腰になるくらいあわせた。「よっしゃー」、のった。「こんなことあるんや」と再び思う。結構引いたチヌが上がってきた。40p程度か。「いただきー。3枚目−。」とすくおうとした時、チヌが暴れてタモ入れ失敗。あせってもう一度すくおうとした瞬間ハリがはずれた。タモ入れに失敗して良型をバラした経験はなかった。「こんなことあるんや・・・」。悔しかったが、今年初めて丸貝で、アタリからアワセ、取り込みと経験できたので、「まあ、いいか」。6時半過ぎ、納竿とした。船着き場には仕事帰りのヨッシーさんが来てくれていた。しばしおばちゃんを交えて歓談し、7時過ぎの家路についた。
今回は初心者みたいなミスを連発した。でもそれは、釣りが興奮を与えてくれるからだ。ひどい目にあっても、釣りは楽しい。
釣果:チヌ2枚(40・34)