10月25日(土) 宮津田井(快晴)   大潮

 今年29回目の釣行は、大丹生不調のため、近所のTさんと再び宮津田井に行くことにした。天気は快晴ながら、体調は風邪がたんだん悪化し、鼻水がで、乾いた咳が止まらず最悪。頭がボーとして全身だるかった。途中、団子大、シラサ1.5杯、サナギ、丸貝を購入。一人3700円。田井には5時半前に到着した。駐車場はいっぱい、すでにほとんどの釣り人が到着していた。筏の釣り人は30名ほどだった。5j時50分出船。人の少ない方に乗りたかったが、皆がどちらで降りるのかわからなかったので、1号でおり、前回同様、岸向き左側に釣り座をかまえた .釣り人は1号に20人、2号に10人だった。「2号にすればよかった・・・。こんなに多いと厳しいやろな。」と思った。

 団子を投入したのち仕掛けをつくり、6時過ぎより釣りを開始する。シラサでやるが反応なし。当然丸貝もサナギもだめ。せっせと打ち返す。餌はシラサが中心。8時頃からはシラサがとられるようになったが、明らかに外道だ。「なにもいないより、外道でも集まってくれた方がよい。」しかし状況はそれ以上の好転はみせない。回りでも釣れていないみたいだが、筏全体で1時間に1,2枚は上がっている。2号でも時々竿が曲がっている。「チヌの活性が全くないわけではない。いやパラパラとずっと釣れているから活性としてはいい方かも。人が多すぎやな。でも1枚ぐらい釣れそうな気がするのになあー。」時間は経っていく。「やばいなー。釣れへんかも・・・。」自分のなかでは、田井は魚影の濃い釣り場だと思っている。筏下には必ずチヌがいる(大丹生では絶対いないと自信を持てる日がある)。そこでボウズは悲しい。

 この日、チヌアタリがないのと同じくらい、手こずったのが根掛かりだった。1時間に最低でも2回はハリスが切れた。竿の届く範囲どこでも根がかった。場所を1メートル右に動いても一緒。(後でわかったのだが、常連さんがこのあたりに座らないのはこれが原因らしい。)とうとう12時に場所を3メートル弱ほど移動し、筏の左隅に移し、そこからさらに左手を釣った。潮上への移動だったので、今までの努力もちょっとはいきるかもと自分を納得させての移動だった。場所を変えて2投目、シラサに「クッ」というアタリ。すかさずあわせる。のった。餌取りでないのはわかったが、上がってくるまでは「ヒラメかも?」などと不安があった。チヌの姿を見たときはほっとした。「やった。やっぱりおるんや。」その後もシラサへのアタリがある。チヌの気配がある。12時半、シラサで2枚目を釣った。「この調子で昼から大逆転だー!」と思ったが、シラサへのアタリも外道に変わり、チヌの気配が消えていった。シラサは外道、サナギ・丸貝にはアタリなし。時間は経過していった。いつもなら3時を回ると丸貝かサナギで勝負するのだが、釣れる気がしなかったのでシラサ中心でやった。その間も丸貝の撒き餌は絶やさないようにした。3時50分ころから丸貝に切り替える。4時頃、丸貝がなくなっていた。「アタリわからんかった。とれたのかな〜?」次も丸貝。「コンコン」と小さなアタリがあった。餌がなくなっていた。「2回連続ではずれるわけはない。チヌがいる。時間がないので、シラサで早めの勝負だ。」しかし、シラサは外道の餌食。やっぱり丸貝しかない。しかし、焦りのせいもあり、小さめの貝がハリを入れる時に割れる。さしやすい500円玉級丸貝投入。団子から抜けてもアタリはない。深いので回収してると時間がかかる。「追い打ち団子だ。」しばらくするとさわった!アタリは続いている。小さいが震えるようなアタリがある。「どこであわそうか。」緊張する。しかし丸貝はこれがおもしろい。「よっしゃー。」空振りだった・・・。見事に食いちぎられた残骸が上がってきた。時刻は4時半だった。時間がない。チヌがいるのはわかっている。続いてまたも500円玉級丸貝。団子から抜けてもアタリがない。誘ってもアタリなし。追い打ち団子投入。さわってきた!これがラストチャンス。押さえるようなアタリはでなかったが、願いを込めてあわせた。「かかった!うおー、やったー」必死で取り込んだチヌは、最長寸の34pだった。満足した。
 
 当日は1号筏では目立った釣果はあがらなかった。しかし、カセでは14,5枚釣られた人が何人かおられた。やっぱり潮自体は悪くなかったようである。私の釣り上げたチヌの腹もサナギでいっぱいだった。「サナギのかけらを完全フカセで流せば釣れたのかな?」今思うともっと工夫する余地があった気がする。田井はおもしろい釣り場だ。また行きたい。しかし、大丹生が私を呼んでいる。「寒くなったら、大きいのが釣れまっせ!」と。

釣果:3枚(34・31・27)