3月23日(日)    上佐波賀(晴れ) 中潮

 自宅を4時過ぎに出発した。途中、黒鯛釣り具で、石ゴカイ500円、ボケ30匹、シラサ2杯を購入。団子を洗面器1杯分売って欲しいと頼むが断られた。「そらそうやな。」もともと今日は団子なしと思っていたのであきらめる。上佐波賀には6時頃到着した。筏の予約状況を見ると結構つまっていた。去年の経験より真ん中の列を見ると筏群の一番端の11番だけ空いていた。ラッキー、人の多いときは端の方がよいと勝手に納得し11番に決めた。船頭がトイレに帰ってしまい筏にのったのは6時半頃だった。
 
 まず、昨晩食べたハマグリの殻をバラバラ撒いた。(効果があるとは思ってないが、撒くものがないとさみしいので持参)仕掛けを作り第1投。エサは石ゴカイだ。4Bで落とし込む。もちろん反応なし。しばらくしてたぐり上げる。ゴカイは元気。落とし込む。反応なし。たぐり上げる。ゴカイ元気。今度は1メートルほど糸を引き出し、左へ投げる。着底後、すぐにちょんちょんとアタリ。まさしく外道のような小さく弱いアタリだったが、潮の流れに竿でついて流す。30pほどついていくと、穂先がぐっと押さえられた。2pは曲がった。あわす。のった。「ウソ?!。おーーー、チヌや」結構強い。「バレるな。頼む。」必死で巻いた。上がってきたのは、良型40pのチヌだった。早くも、昨年のリベンジ達成だ。「うーん。こんなにうまくいくとは。」とても、うれしかった。時刻は7時10分だった。しかし、その後はアタリなく時間が過ぎた。シラサやイガイを撒いて、暇をつぶす。8時半頃からは潮の流れが強くなった。9時頃ヨッシーさんから電話。オキタさんと若狭大島におられるようだ。大島よりこちらの方が状況はまだましそうだった。一緒に来れればよかったと申し訳なく思う。9時10分、重りを8Bにしてボケを潮下1.5メーター付近に投げる。着底直後、前アタリ。穂先を下げ、潮下についていこうと思うが本アタリを見極めるまで、ついていくのは無理と思い、一呼吸おいてあわす。「よっしゃー。」35pゲット。気をよくして同じポイントにボケ投入。しばらく待ってもアタリなし。ボケを動かす。直後、ひったくるようなアタリで、チヌがかかった。よい誘いになったのだろう。向こうあわせだったので、かかりが浅いと思い、二度あわせを入れる。しかし、10回も巻かないうちにバレた。ハリはずれだった。手応えとしては先ほどと同型か。「イター。群れがおったのに。」バラしたのは仕方ないが、底だったのが残念だった。案の定アタリはなくなった。

 「いたかったなー、あのバラシは。あれとってたら、5、6枚いけたかも・・・。」などと考えながら、アタリなく時間は過ぎた。今日はもうダメかな。11時頃イガイをバラバラ撒いた後、石ゴカイ投入。竿を竿受けに置きながら穂先を見ていた。「着底かな。」穂先ボッコーン。「え、うわ!!!」アワセ損なった。「なんてへたなんや。」でも、まだチヌはいる。その後、石ゴカイの落とし込みを続ける。11時40分、着底後、もぞ、グー。中腰になるぐらいあわす。ばっちりかかったが、動かない。「はー、根がかり?」すると、おもむろに動きだした。でかい。なかなか底を切れない。このままやられるのか?しかし、なんとか最初の強烈な引きには耐え、底を切る。でかいのは確かだが、最初に引きは40台後半でも強いのもいる。がんばる。その後1分ぐらい経過しただろうか。何度も強烈な引きをかわす。間違いなく年無しを確信する。あと2メートルぐらいか。「年無し、名人位」など頭のなかでぐるぐる回る。もう魚が見えるかという所で、最後の強烈な抵抗。「やめてーーー」悲痛な心の叫びをよそに魚は筏下に突進。ロープにからまった・・・・・・・・。(すみません、やりとりやロープにからまった後などまだ書けることはあるのですが、もう思い出したくありません。そして昼からは全くダメでした。)
 
 3,4年前から巨チヌをかける回数は増えた。しかし、「これは」という魚は短竿の場合ほぼ100パーセントばらしてしまう。長竿は3割ほどはとりこめるが。技術が未熟としかいいようがない。大丹生も佐波賀も筏下1メートルも入られれば、すぐ牡蠣ロープ。魚が走る向きをコントロールできないとこの先も悔しい思いが増えるだけ。大きい魚をかけるのが、だんだん怖くなってきた。私だけなのだろうか、こんなにばらすのは・・・。いつになったら、活路を見いだせるのだろうか。筏釣りに耐えられる体力があるあいだにそうなれるのか・・・。誰か教えて。

釣果:チヌ2枚(40・35p)